眼鏡の錬金術師

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMISTの眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2009年製作のアニメ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

原作が素晴らしい漫画なので、普通に作れば名作になることが運命付けられている作品。

ハガレンの良さは一人ひとりの命を大事にしてるところに尽きると思う。

『ドラゴンボール』とか『ナルト』はバンバン人が死んでもバンバン生き返るけど、ハガレンは初めに「人は死んだら絶対に生き返らない」というルールを掲げてスタートしてるから、その後の物語全てがグッと引き締まってるのだと思う。

人は生き返らないからエルリック兄弟は母やニーナの死で苦悩するし、マスタング大佐は復讐に燃えるし、バッカニアやフー爺さんの捨て身の特攻も際立ったのだと思う。

ドラマの描き方も本当に上手。キャラも大事にしていて、最終的にロキでさえ活躍したし、障害をもったハボックにも光を当て、キメラたちにも大きな役割を与えている。ホムンクルス達も妙に人間くさく憎めない。
また、戦争の悲惨さ、家族愛にも焦点が当てられており、とにかく隙がない。至るところで泣ける。
個人的にはグリードが消えるシーンとか、アルVSプライド&キンブリーのシーンが特に燃えた。

もはや名作ヒューマンドラマといっても過言ではない。命の大事さを伝えるための教材にしても良いくらいだと思う。

原作の緻密さにただただ脱帽な作品。