第１シーズン新編集版で完走。
『転スラ』と『無職転生』とともに3大異世界転生モノ（諸説あり）の一角をなすファンの多い作品。
『最果てのパラディン』(★4.2)と『灰と幻想のグリムガル』(★4.3)あたりは楽しめたので異世界転生モノは食わずらいという訳ではないが、いわゆるチートスキルとなる能力（現実世界の知識なども含む）を身に付けた主人公の異世界転生モノは同様、やっぱり合わないようだ。
主人公は死ぬとある特定の時点にタイムリープできる「死に戻り」を繰り返して、バッドエンドを回避を目指すわけだが、単純に力技で押し切るわけではなく、非力な分、謎解き要素があって面白いし、バッドエンドを回避できた時のカタルシスは感じることはできると思う。
ただ『STEINS;Gate』のようにバッドエンドの未来からタイムリープしてメンタルが傷ついても主人公のキャラが鼻について何だかあんまり共感できない。主人公の独りよがりカッコつけて調子こきまくって、ヒロインから突き放されて頑張るという展開は、あんまり触れたことがないけど、絵に描いた異世界転生ものだよなと思う。主人公にとっていつも都合のいいことを言ってくれるメイド服のサブヒロインまでいてもうお腹一杯。
よくよく考えてみると、ドラえもんの秘密道具を手にしたのび太の万能感とチートスキルを身に付けている異世界転生主人公のメンタリティに大差がないことがよくわかる。大人になれなかったのび太の成長物語に共感できるかどうかで好き嫌いが分かれる。
ところで、ベアトリスは『HUNTER×HUNTER』のまるっきりビスケだし、フェリックス・アーガイル（フェリス）は猫耳属性の治癒術者だから作中最強の治療術ドクターブライスを使うネフェルピトーか。こういう発見は楽しい。
とりあえず第２シーズンはすぐに観ることはないと思う。異世界転生モノはあまり合わないと思うが、なぜ人気なのか考察したり、王道作品のオマージュを探すのも面白いのでなんだかんだで観ると思う。次に異世界転生モノを観るとしたら『転スラ』、『無職転生』、『盾の勇者』だったらどれがいいかな。
