ウシュアイア

ぼっち・ざ・ろっく!のウシュアイアのレビュー・感想・評価

ぼっち・ざ・ろっく!(2022年製作のアニメ)
2.9
引っ込み思案な女子高生・後藤ひとりは、中学生の時に自分のキャラクターを変えるべく青春を謳歌すべくギターを始めたものの、ギターはうまくなり動画投稿サイトで一定の評価がえられるようになったものの、バンド仲間を見つけられず、高校に入ってひと月ほど悶々とした日々を送っていた。街中をギターをもって歩いていたところ、バンドの欠員の穴埋めを探していた伊地知虹夏に声をかけられたのをきっかけに、虹夏、山田リョウ、喜多郁代とともにガールズバンドを組むことになる。


Filmarks内でフォロイーさんを中心に厚い指示が得られていたたため鑑賞。

元々JKやDKがホモソーシャルな関係性の中でワチャワチャする作品はどちらかというと苦手であまり見たことがなく、ギリギリでSFの『リコリス・リコイル』は楽しめたものの。高評価の『ゾンビランドサガ』ですら合わないと感じていた。ただ、女子高生モノでも『宇宙よりも遠い場所』という金字塔があったので、年に何回か高評価の作品にトライしている。

結論から書くと、やっぱりこの作品もイマイチだった。

まず、バンドメンバーの音楽への動機が、自分の中にあるものを表現したいという訳ではなく、ほぼバンド活動を通じて青春を謳歌したいというところから始まり、話が進んでほとんど変化しない。そういうところは共感しづらい。まだBL作品の『ギブン』の方が音楽への部分では純粋だ。女子高生が主人公になるとどうしても目的志向より仲間意識志向になりがちだ。これは男女の違いなんだろう。

そして、本作は登場人物が仲間意識志向が強く、バンドモノ名物の音楽性の違いによる対立とその克服といった要素はなく、メンバーでのレクリエーションイベントに尺を使っている。

次に、主人公の陰キャ自虐ネタが笑えないし共感もできなかった。第1話でも言及されていたように、声をかけてもらうのを待っているのではなく自分から動け、と言いたくなる。

とは言え、バンド活動を通じて主人公が少しずつ成長していく姿はいい話だと思う。
ウシュアイア

ウシュアイア