「Over logging」はインターネットが使えなくなって難民化した人々の話。父ランディはアダルトサイトを見るために、姉シャロンは顔も知らないネット彼氏と連絡を取り合うためにアメリカ中を奔走する。父ランディ爆発回。ネットのし過ぎに注意！ってこと。

「パンデミック」は、一時期世界中で流行した南米のパンフルートバンドのお話。面白いけど、私はセカイ系より学校の中のお話のほうが好きなので、ベストは4人組がミュージカルしちゃう「Elementary school musical」。

カートマンの擁護できないクズっぷりが最高すぎる

イツメン4人が学校で若干ハブられちゃってちょっと可哀想なシーズン。


扁桃腺は怖いよ:
カートマンの「HIVポジディブだ」が不謹慎すぎるが笑える。病気がなんであるにせよ、死ぬってことはまったくもって笑えないってのが本作のテーマなわけだが。カートマンの不幸に爆笑したと思ったら、HIVを移されて過去一ブチギレてるカイルが怖い。

ブリトニーを追え:
ぶっちゃけ、「サウスパーク」は明らかに病んでるYeや、サンディエゴの路上で発狂してた活動家をガッツリネタにしてたのでブリトニーを庇ってもなとは思った。まぁ、ブリトニーが頭部吹き飛んだ状態でも普通に生きてるって設定がもう馬鹿にしまくってるが。それでもシャーリィジャクスンの名作ホラー小説、「くじ」を引用したオチはかなり怖い。次の標的扱いされたマイリーサイラスがグラミー取るくらい健在なのが唯一の救い。

おっぱいと猫ピー:
「ヘビーメタル」のパロディが楽しい回。快楽を求めて暴走するケニーが終始可愛い。カートマンが猫を守るためにシンドラーのリストみたいになるところも笑えるがMVPはジェラルド。ハイになって息子の親友と喧嘩する大人気のなさは、昨今のランディといい勝負。シーラの呆れ顔がおいたわしい。

カナダのストライキ:
この回の魅力は膨大なネットミームのパロディ。YouTubeの動画を通じた収益の獲得は、今じゃ当たり前だが当時はこんなに不確かなもの扱いされていたのだなと思った。出てくるネットミームのパロディはどれも元ネタを秀逸にコピーしているが、バターズのゲイ動画のパロディはかなり神がかっている。スマホゲームの回もそうだったが一番下品でくだらないことをしてるテレフィリがまともなのが好感持てる。

ペニスを捜せ:
カートマンのエピソードとギャリソン先生のエピソードがうまくつながってないが、どちらもクオリティが高い。ギャリソン先生のレズキャラは正直見るに耐えなかったので今回の形でそれをどうにかしてくれたのは嬉しかった。「アメリカ物語」のパロディは最悪すぎたが笑。

インターネット難民:
シェリーのスタンいじめが本当に胸糞悪い。シェリーのせいでランディは大麻農園の仕事を始めたので、ファンからは嫌われてんだろうなと感じた。日本の変態AVを見る旅路の過程に「怒りの葡萄」パロディが入るのが笑える。

スーパーファンタイム:
歴史村のスタッフとバターズの執着が何気にホラーな回。複数のエピソードが見事にオチにつながっていて、笑えるだけじゃなく見応えがある。スタンが主人公してる。

中国人の侵略計画:
インディいじりのエピソードが面白かったので、こっちメインで良かった気がした。インディのクソ映画化は止まらなかったし、(運命のダイヤルは駄作だと思う)ジュラパ、スターウォーズも駄作化したので、この頃の方がまだ平和だったのかなと感じた。

乳がんでスマックダウン:
元ネタの「タイムリミットは午後3時」は傑作なので是非ご鑑賞を。
ウェンディとのタイマンから逃れようとするカートマンが非常に見苦しい。ギャリソンのデスクの上で脱糞するくだりで「こいつ本当にどうかしてるんじゃないのか！？」と感じた。が、終盤の親を使った立ち回りはさすがカートマンといったところで、結構ハラハラしながら楽しめた。

パンデミックシリーズ:
クレイグメイン回。確かにクラスにこんな奴らがいたらクレイグみたいに拗ねるだろうなと感じた。敵がモルモットであることも、ペルー人バンドがモルモットから世界を守れている理由もよくわからなかったが、キーパーソンのクレイグが知る気がまったくないのでどうしようもないんだろう。
サウスパークでは、ランディがビデオカメラで「クローバーフィールド」のパロディを。家族どころかご近所さんにも迷惑をかけていて、ほんとどうしようもないおっさんだった。これ観てると大麻牧場をやらせておいた方がサウスパークやスタンにとってはまだマシなのかもなとも思った。

チェンジがやってくる:
最近やっていたトランプパロディ回と比べると、当時の大統領選挙がいかにまともだったかを再考せざるを得ない一本。オーシャンズシリーズのパロディってだけなのに、共和党と民主党のトップが協力してるって構図がもう感慨深い。サウスパークではスティーブンとランディのバカ親2トップがまたしても大暴走していて笑える。

ミュージカルは最高:
個人的にハイスクールミュージカルにいい思い出がないのであんまり楽しくなかった。ブランドンの吹き替えがいい意味でイラつく。この回はイツメン4人のハブられっぷりやミュージカルへの浅はかな傾倒っぷりが妙に生々しく、ラストのミュージカルシーンは歌詞も相まってかなり辛辣。トレイは「ブックオブモルモン」でトニー賞もらうくらいミュージカルガチ勢なので、パロディのフリして本当に嫌ってるんだろうなと感じた。

ゴスVSヴァンパイア:
ゴス&バターズ主役回。ヴァンパイアごっこを真剣に捉えているバターズが一番失礼な気がするが、可愛いので問題なし。ゴスキッズのダウナーなキャラは結構楽しかった。