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魔法少女にあこがれてのGTのレビュー・感想・評価

魔法少女にあこがれて(2024年製作のアニメ)
4.2
 同名の漫画原作。本作は所謂「魔法少女モノ」であるが、重要なのは主人公が悪者側であり、しかもその魔法少女のファンであるという点。
 エロに振り切った作品であり、お色気シーンが一話に何度も登場する。主役であるマジアベーゼを含めて出てくるキャラクターの格好も「ギャグ?」と思えてしまうほど際どい服装。「推しである魔法少女を痛めつけることに快楽を覚えてしまう」という基本設定の通り、一般的な性癖とはズレた、倒錯した光景を見せられる。主人公のマジアベーゼは異様なほど強く、彼女が魔法少女たちを痛めつけるSM(ネット用語を使えばこれは「リョナ」とも言えるのかもしれない)が基本だが、その他にもレズビアン描写(所謂「百合」)だったり幼児プレイだったりお漏らしだったり、なかなかにアブノーマルな描写が多い。
 尤もただエロいだけというわけではなく、このアニメはちゃんと面白い。普段は気弱なのに変身して戦う時にはとんでもない強さとカリスマを発揮する柊うてな(マジアベーゼ)は唯一無二のキャラクターをしてるし、口は悪いが根は優しいキウィ(レオパルト)含め、登場するキャラクターたちは非常に魅力的に描かれている。先も述べた通り戦闘シーンはお色気が多いが、真面目な時はちゃんと戦ってるし普通にカッコいい。ベーゼにやられっぱなしだったマゼンタが努力の末覚醒し、最終回で反撃するなど結構熱い展開も多かった。
 作画が怪しいのは、お色気萌えアニメとしては結構痛い。「萌える」べきシーンな気がするが、作画が微妙なせいでイマイチ感情移入できない部分があったのは残念だった。その他、設定面で色々ツッこみたい部分は無いでもないが、まあその辺はギャグアニメということで見ないふりをしておこうと思う。
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