「ほら、男爵の妄言」 マルチ健康食品会社に勤務する悪徳サラリーマン・糸色望が、宗教団体の背信者として命を狙われることに・・・。 「当組は問題の多い教室ですからどうかそこはご承知下さい」 不登校少女・奈美は、誰も自分のことを心配してくれないことに不満爆発。しびれを切らした彼女は、ついに家を飛び出すが・・・。
「まだ明け初めし前髪の」 開校記念日に現われたのは、あらゆるものを“開こう”とするペリーさん。そんな彼の前に、望の“閉じた心”が立ちふさがり・・・。 「ティファニーで装飾を」 ひな祭りは「過剰装飾」の巣窟だと指摘する望。“足し算こそ美学”という誤った認識を正しに町へ繰り出すが・・・ 「新しくない人よ、目覚めよ」 浜辺で授業をする2年へ組の前に、望の旧友・一旧さんが現れた。あらゆる「旧」を愛する彼が、少女達を美しき「旧」の世界へ誘う・・・。
「十七歳ね、自分のシワをつかんで見たくない?」 同人誌の制作に追われる晴美は、お風呂に入るのも忘れてカップリング選びに没頭中・・・。物語の本筋はラジオから流れています。 「義務と兵隊」 「ブログチェックはファンの義務」という交の言葉に疑問を感じた望。彼は2年へ組の生徒達と、世間の「義務」に噛みつく・・・! 「『さらっと言うな!』とメロスはいきり立って反駁した」 さらっと留年が決まった2年へ組の生徒達。重要なことをさらっと言われると腹が立つなら、その逆を行くとどうなるのか・・・。
「路傍の絵師」 七夕だというのに、少女達の浴衣姿には目もくれない望。本筋以外のことが気になって、宇宙人による地球侵略の危機もそっちのけなのだった・・・。 「恥ずかしい本ばかり読んできました」 望のクラスの本好き少年・久藤准は、物語創作の名人。心温まる話を聞かせて周囲を次々と感動させていく准に、望は脅威を感じる・・・。 「薄めの夏」 ふたりきりの室内で霧が水着に着替え出したため、気が気ではない交。宇宙人侵略の裏で起きている「どうでもいい話」を展開しております。
「文化系図」 せっかくの体育祭に不参加の2年へ組。「我々は文化系の体育祭を行います」と言い出した望は、世の文系・理系・体育会系の境界線を説くが・・・。 「私はその人を常に残りものと呼んでいた」 町で売れ残りの福袋を見た望は、ただでさえ残り物を集めた福袋が売れ残っているなんて、残りカスに違いないと主張するのだが・・・。 「恩着せの彼方に」 雨の降る道端で、傘を差し出した相手にお礼を求めてしまった愛は自己嫌悪に陥る。ところが、見渡せばこの世には恩着せがましいことばかりで・・・。
「君 知りたもうことなかれ」 学期末、望は黒く塗りつぶされた「非通知表」を配り、生徒達からひんしゅくを買う。何も知らされたくない望は、世を忍び山奥へ向かうが・・・。 「夢無し芳一の話」 「今回は夢オチです」という望の堂々たる宣言からスタート。現実とは違う夢の中の生徒達は、夢オチがオチないようにと恐ろしい手段に・・・。 「隠蔽卒」 歯医者から親不知を抜いたほうがいいと言われた奈美。それを見て望は、世にはびこるもっと深刻な“親知らずなこと”に絶望するのであった・・・。
「百万回言われた猫」 本人は面白いことを言ったつもりでも、相手にとっては言われ尽くしてうんざりなことが多々あると主張する望は、自分と同じ境遇の人に同情の目を向ける。 「赤頭巾ちゃん、寝る。気をつけて」 3人の少女が「イヤボン戦士リリキュア」に変身する人気番組や、絶望音頭、絵描き歌、お節料理の作り方など、絶望チャンネルは今日も絶賛放送中! 「津軽通信教育」 「受験生だから」を免罪符に大抵のことが許される世の中に絶望した望は、自分も受験生になろうとあらゆる資格の受験勉強をはじめるのであった。
「スパイナツプリン」 交を撮影しようとカメラを構えたら、近くの女性に隠し撮りを疑われてしまった望。最近、何かとスパイ容疑をかけられる社会に、望は激しく憤る。 「暴露の実の熟する時」 4月に取り繕ったメッキが剥がれ、5月に正体がバレてしまう「五月バレ」。ならば自分からバラしてしまえばいいと、望は「五月バラシ」を提案する。 「半分捕物帳」 「半信半疑」や「半強制的」「半殺し」など、正確に半々でない事柄が多いことに納得いかない千里は、世間のあらゆるものをきっちり半々にしようとする。
「一人より女夫の方がええいうことでっしゃろ」 正月ボケがあるなら正月ツッコミもあるはずだ、というマリアは、恋愛ボケや時差ボケ、芸能界の天然ボケなどに次々とツッコミを入れていくが・・・。 「奥の抜け道」 抜き打ち検査は抜けているときにやらねば意味がないという望。間抜けな表情を撮影された千里は、汚名返上とばかり生徒達の気の抜けた瞬間を集めはじめる。 「絶望ファイト」 怪獣達のケンカが絶えない絶望平原では、絶望先生がレフェリー役を買って出るが、いつもピンチに陥り絶望する羽目に。第九話の中でスポット的に挿入される短編。
「劣化流水」 昨今は、全力を出すよりもあえて性能を抑え“デチューン”させたものの方がウケるご時世。あんなものやこんな人も、実はわざとデチューンしていたのです・・・。 「痴人のアリ」 冷静に考えれば「ナシだろ」とわかることが、誰かが不意に言った「アリじゃね?」の一言で受け入れられてしまう・・・それが「アリアリ詐欺」の恐るべき実態だ! 「一見の條件」 京都の料亭などでよくある「一見様お断り」システム。せめて自分たちは一見様にもやさしいアニメになろうとキャンペーンを行う望達であったが・・・。
「黒い十二人の絶望少女」 私立探偵の望に、猟奇事件の調査依頼が舞い込む。ある芸術家の遺産を相続する十二人の娘達が次々と変死しているというのだ。望の捜査が始まるが・・・。 「今月今夜のこの月が僕の涙で曇りますように」 七夕なのに「願いなんてどうせ叶わない」と嘆く望。しかし、現世で叶わぬ願いは来世で叶うという可符香の言葉に、人々は来世コールを始める。
「着陸の栄え」 何事も“ハードランディング”はよくないと語る望は、あらゆる物事は徐々にやんわりと進めていく“ソフトランディング”であるべきだと主張する。 「或る女 役」 人はしばしば他人の事情に巻き込まれ、その物語の登場人物にさせられる。他人のドラマに巻き込まれることにうんざりした望は、世間から逃亡を図るが・・・。 「波に乗ってくるポロロッカ」 世の中では、キャラもののパチンコから原作漫画を知るなどの「逆流現象」があちこちで起きている。「男気を見せるならむしろ逆流」と可符香は言うのだが・・・。
「鎌倉妙本寺解雇」 節分で追い出された鬼達が、町に「野良鬼」としてたむろしていた。自らも学校を解雇され「野良教師」となった望は、新たな受け入れ先を探すが・・・。 「大導寺信輔の音声」 メールでしか会話できない芽留に、素敵な声をつけてあげたいという芽留パパ。全国から美声の持ち主を集めてオーディションを行うことにしたが・・・。 「あにいもうと という前提で」 最初に問うべきところを問わず、あらゆることを前提とした上で進められていく社会に絶望した望。第二期最終回を前提としたこの話はどうオチるのか・・・。