ウシュアイア

おっさんずラブ-リターンズ-のウシュアイアのレビュー・感想・評価

おっさんずラブ-リターンズ-(2024年製作のドラマ)
3.0
はるたんこと天空不動産の東京第二営業部係長春田創一は、第1シーズンでパートナーとなった後に海外赴任を経て東京本社勤務となったホテルリゾート本部課長・牧凌太と同居を始めるものの、仕事などが忙しいことで家事がままならず「馬車馬クリーンサービス」に家事代行を依頼すると、家政夫としてやってきたのは、早期退職した二人の元上司でかつてはるたんに想いを寄せていた黒澤武蔵(部長)だった、という予想の斜め上を行く衝撃の展開ではじまる、話題作の続編。

前作から6年経過しており、春田もアラフォーだし、牧も顔つきに貫禄が出てなんだかんだ言って二人とも完全におっさんになっていた。春田のキャラクターは成長したと言えなくもないが、前作の優柔不断から博愛主義者と、キャラクターが変わってしまったように思える。

また、春田をめぐって牧と部長の三角関係が前作のコメディとしての見どころであったが、本作では春田と牧は結ばれており、盤石な関係性であるため、部長の入る隙はほとんどなく、春田と牧は終始イチャイチャしており、コメディとしての面白さに欠いていた。

家族の多様性というようなテーマを見出すレビューなども散見されるが、目新しい家族形態は見られない。登場人物が家族を超えて助けあっているが、よくよく見ると、春田と牧、鉄平と舞子、麻呂と蝶子、ちず、部長と天空不動産という会社の人間関係(ちずは天空不動産の取引先)でつながっており、実は昭和的というか懐古主義なところがある。
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