maro

DCUのmaroのレビュー・感想・評価

DCU(2022年製作のドラマ)
4.0
2022年冬ドラマで面白かった順位:1/6👑
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★★☆

ハリウッドとタッグを組んだだけあって、すごい金がかかってそうだなと思うドラマだった。
最終回が特によかったよ。
それまではやや中だるみした印象もあったけど、最終回ですべての決着がついたことで、すっきり清々しい気分になれた(まあ解決してない問題も1つあるけどw)。

◆1話完結型かと思いきやダイナミックな展開へ

最初は事件の捜査が水際に変わっただけで、これまでの刑事ドラマとそんな変わらないのではと思ってたんだよね。
まあ、必ずあるダイビングのシーンは見ごたえあったけど。

それが、今思い返せば第2話のロペス(直行フェルナンデス)の登場から、壮大なストーリーの始まりだったのよ。
彼は国際テロ組織のブラックバタフライの一員。
そこから、DCUのあるメンバーに起こる悲劇や、死んだと思われていた成合の関与、身内にいる内通者など、あれよあれよといろんな思惑が交じり合い、スケールの大きな話になっていった。

特に最終回では、瀬能(横浜流星)の過去や彼の父が亡くなった経緯が判明し、ずっと誰だかわからなかったまさかすぎる内通者の存在も明らかになって、すべてがに決着がつく展開に興奮した!

◆ハリウッドらしい展開だけどやや物足りないところも

どんどん話のスケールがデカくなっていくところや、海保といった国家公務員をかっこよく描く手法はハリウッド的だなあと思う。
日本も刑事ドラマは多いけど、ハリウッド的なヒーローっぽいかっこよさはあまり感じないから(笑)

また、序盤に味方メンバーのひとりを早々にリタイアさせてしまうってのも印象深い。
その人は主要キャラの身内ってことで、登場人物の中でもかなり重要なポジションだったので、あの展開はかなり衝撃だった。

そういう意味でも、これまでの日本のドラマとはまた違った見ごたえを感じるところもあったけど、個人的にはもう少しアクション寄りでもよかったかなあって思った。
国際テロ組織が関与しながらも、その全貌は明かされず、バトルシーンもほぼなし。
ハリウッドだったらもう銃撃戦のオンパレードだったろうなーって(笑)
まあ、銃社会じゃない日本においては、アクションよりもサスペンスやミステリーに寄せた方が受け入れられやすいってのはあるかもしれないけど。

◆そんなわけで

もう少しテンポよくしてスピード感溢れる感じでもよかったかなと思いつつ、総じて面白いドラマだった。

ただ、ブラックバタフライの全貌が明かされていないので、続編はありそうだし、映画化してもよさそう。
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