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岸辺露伴は動かないのmaroのレビュー・感想・評価

岸辺露伴は動かない(2020年製作のドラマ)
4.0
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★★
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

原作漫画を読んでからの鑑賞。
まさかこれを実写化するとは思わなかったけど。

ストーリー的には『世にも奇妙な物語』のような雰囲気で、主人公の岸辺露伴(高橋一生)が身のまわりの奇妙な現象に巻き込まれていく基本1話完結型の話だ。
原作漫画を元にはしているものの、けっこうなアレンジが加えられている。
それは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』(1992-1995)の要素を極力排除しているからなんだけど。
ただ、それがよかったと思う。
変にバトル要素を入れたら、それこそチープな感じになってしまいそうなので(笑)

個人的には、第3話の『D.N.A』が面白かったな。
大幅に改変されているにも関わらず、臓器提供を受けたことをきっかけとしたエピソードをうまくまとめていたから。
逆に、第8話の『ジャンケン小僧』は、最後のオチが少し無理矢理感あったなと思う。
あんな切羽詰まった状況で、漫画の表紙を観て反射的にグーになるってのは、「さすがにそうはならんだろ」って感じてしまった(笑)

あと、岸辺露伴を演じた高橋一生さんのキャラクターはかなり好感度高い。
見た目はさすがに荒木飛呂彦先生のキャラクターをそのまま現実にはしづらいけれど、話し方や仕草などはよく再現されていたから。
また、ヘブンズ・ドアー(天国の扉)の演出も、最初の本になるところだけCGで、その後は特殊メイクで表現しているところもリアルでよかった。
日本のCGでも無理なく再現できるというか(笑)

そんなわけで、『ジョジョ』ファンでもそうでなくても、『世にも奇妙な物語』が好きなら楽しめるんじゃないかと思う。
まさかあの『ジョジョ』で、こんなにもドラマにピッタリな作品があるとは思わなかったよ。
どうせなら、昔の映画版の続編を作って、この岸辺露伴をそこに盛り込んでほしい(笑)
maro

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