こたつむり

シー・ハルク:ザ・アトーニーのこたつむりのレビュー・感想・評価

4.0
マーベル風味のコメディドラマ。
ゲハゲハと腹が捩れる感じではないんですが、僕は結構好きなタイプでした。何気に“口角が上がる率”は高いですし、マーベルのドラマの中では素直に楽しめました(他の作品が楽しめなかった…というわけではない)。

これも偏に主演女優のおかげ。
タチアナ・マスラニーの“気を抜いた”ときの笑顔が魅力的なんですよね。それと全体的に“ちまっ”としている感じも好みです(公称163cmですが)。というか、僕としては“ただのジェン”のときのほうが可愛いと思うんですけど。

でも、どうやら、向こうの評価は違うようで。
シーハルクの方がスマートで格好良いんだそうです、マッチョ至上文化だからなんでしょうか。平均的な日本人好みとはかけ離れていますね(僕は平均的な筈…たぶん)。

あと、彼女の台詞で心に刺さったのは。
「女性である限り、怒りや恐怖に耐えるのは日常茶飯事」というもの。これってかなり痛い言葉ですよ。状況に流されてムキッとなる男性陣は自省しなければなりません(僕もです)。

そう考えると本作は女性に向けた応援歌。
地味に主人公は肉食女子ですし、仕事にも恋愛にも頑張ろうとする姿勢に(あまり報われていない気がするのも含めて)共感を抱くのかもしれませんね。

そういえば、主人公の部屋に。
“あの作品”とか“この作品”のポスターが貼ってありました。この辺りはスタッフが意識して用意したのでしょう。本作のテーマが見えるポイントです。

まあ、そんなわけで。
アクション映画を期待するのではなく、コメディを楽しむ姿勢で臨んだ方が良い作品。勿論、最近のマーベルですから、他の作品に触れておく必要がある…というのは前提ですが。

特にハルク絡みの履修は必須。
黒歴史になりかけている『インクレディブル・ハルク』は重要です。忘れちゃった人(僕もです)もwikiで復習をしておいたほうが良いと思います。

それと“アレ”も履修が必須なのかな。
僕も未履修なので詳しくは分かりませんけど。
でも、シーズン3まであるんですよね。長いなあ。
こたつむり

こたつむり