こたつむり

マーダーズ・イン・ビルディング シーズン2のこたつむりのレビュー・感想・評価

4.0
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衝撃的なラストを迎えたシーズン1。
その続きは観ないとね!…ということで、その勢いで鑑賞しましたが…ミステリ的な要素は薄れていました。勿論、犯人捜しはありますけど、どちらかと言えば“危機を乗り越える”系に転換。

ただ、面白いのは相変わらず。
犯人が誰か分からない…という暗中模索っぷりはシーズン1よりも極まっています。ぶっちゃけた話、前のシーズンは“見え見え”でしたからね。

今回は登場人物が少ないからか。
余計に絞り込みが難しいのです。というか、前作の犯人が強烈すぎたんですよ。確実にサイコパスでしたからね。本作でも再登場しますが、マジでイカれています。

そう考えると本作の犯人は常識の延長線上。
だからこそ、様々な事象に埋没しちゃうんでしょう。それでも、最終話の“風呂敷の畳み方”は圧巻でした。かなり強引なんですが、見事な着地点だったと思います。

って、かなりネタバレっぽい感想ですけど。
大丈夫です。上の文章だけで犯人に辿り着けたとしたら、名探偵の素質アリです。というか、予断をかなり含むので、逆に言えば名探偵になれないかも。やっぱり、事実を積み重ねて推論するのが推理の醍醐味。

だから、本作はミステリじゃないんです。
セレーナ・ゴメスの魅力を堪能する物語なんです。個人的にタヌキ顔は好きなんですけど、思わずホニョホニョしたくなる雰囲気が満載なんですよ。

あと、本作のテーマは「父と子」。
その延長線で透けて見える過去に父性を刺激されちゃうんですな。

まあ、そんなわけで。
コメディとサスペンスが見事に組み合わされた物語。噂によるとシーズン3も製作中とか。『イン・ビルディング』で続けるのは難しいと思いますが…期待したいですね。

最後に余談として。
ポッドキャストってアメリカでは浸透しているのでしょうか?日本だとマニアックな分野だと思うのですが…僕が知らないだけでしょうか。21世紀になってもラジオ番組があるように、動画じゃないから楽しめる世界があるんでしょうね。
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