『D.P.2 －脱走兵追跡官－』
原題　D.P.Season2
2023年7月28日からNetflixで配信。
話数 全6。シーズン1と2は前編後編として作られてるかな。
各話の長さ41～64分。
原作は、キム・ボトンの実体験に基づくウェブ漫画『D.P.犬の日』。
出演は、チョン・ヘイン、ク・ギョファン、キム・ソンギュン、ソン・ソックなど。
タイトルの"D.P."は『Deserter Pursuit』の略で、『脱走兵追跡』の意味。

シーズン1からの流れでか、Wikipediaの表記やとシーズン2の1話は7話となってますが、Netflixやこちらの感想ではシーズン2の1話、2話と表記していますので。

陸軍本部では責任を全てソクポンになすりつけようとしていた。
その陳述書にサインを迫られ、拒否し続けていたパク・ボムグ中士は、イム・ジソプ大尉からジュノとホヨルのためにサインしたほうがいいと諭される。
一方新たな上司からD.P.のリーダーに任命されたアン・ジュノは、ハン・ホヨルの後任パク・セウンと行動を共にするが、セウンはただ外出したいだけで、任務をする素振りもなしのボンクラ。
そんな時、兵士キム・ルリが銃を乱射し、数人を殺傷したうえ逃亡したという事件が発生。
部隊に戻ったボムグは、D.P.の責任者としてジュノを呼び寄せるが、セウンは怖くて任務を遂行できないと。。。

『D.P.』のシーズン2は、再び軍の知られざる世界に引き込み、シーズン1と直接リンクする。
軍へのスポットライトは相変わらず強く、指導者たちに重くのしかかる国民の説明責任とともに、軍を照らし出している。
韓国は今、兵士に課される注意義務に疑問を呈さざるを得ない時代を耐えている。
しかし、だからといってD.P.（脱走兵追跡）部門が稼働できないわけではない。
不名誉な犯罪行為である兵士の逃亡は今も続いている。
第1シーズンと同様、D.P.シーズン2も同じようなストーリー展開の軌跡をたどり、各エピソードはリニアな時間軸の上でユニークなストーリーを追っています。　
脱走者たちの根底にあるのは、軍の監視の目であり、軍はそのプロセスについて透明性を保たなければならない。
ジュンホ、ホヨル、ボムグは、激しくぶつかり合うストーリーの中で常に存在感を示している。
今作品は依然として印象的な韓国ドラマでした。
韓国のテレビ業界は自分たちに勝てないと思うとき、彼らは一貫した空気を醸し出し続ける。
傲慢さはない。
個人的には『D.P.』シーズン2は前作を凌駕しており、自己満足もない。
キャスト、脚本家、製作スタッフは、これほど見事に織り込まれたストーリーを見事に語ったことに拍手を送りたい。
シーズン2は前作よりより社会矛盾の居心地の悪さを掘り下げている。
軍隊は決して安らぎの場所や休日のために設計されたものではないが、韓国人は国に奉仕することを義務付けられており、十分な敬意を払う必要がある。
今作品は、軍のような大きな組織には多くの歯車と意思決定者がいて、虐待や腐敗の亀裂を紙一重で覆い隠すことができるという考えを奨励し続けている。
ひとたび何かがあまりにも大きくなり、確立されると、権力と秩序に付随する欠陥だらけの人間性をコントロールすることが難しくなることを証明している。
シーズン2の悲しいところは、これで完結してしまった感があること。
第3シーズンや新キャラ登場の可能性など、脚本家の手腕に期待したいところやけど、それは予想というより、希望的観測に過ぎない。
シーズン1を楽しんだなら、第2シーズンは絶対に見るべき作品と云える。
6つのエピソードはあっという間でした。
感情をチェックし、よく練られたストーリーと優れた演出に是非堪能してほしいっす。
個人的には前作よりシーズン2はあらゆる面で優れており、前作を難なく凌駕していた。
またひとつ、韓国ドラマが欧米ドラマのはるか先を行くことを証明したかな。

現時点でまだシーズン3の製作は発表されてないが、チョン・ヘイン演じるアン・ジュノの兵役はまだ1年ほど残っている状態でシーズン2が最終話を迎えてるので、シーズン3の可能性は十分あるんかな。
是非ともシーズン3を望む。

※各エピソードあらすじを参考までに記載しておきますが、多少ネタバレに抵触してますので、お気になされる方はお気をつけ下さい。

1話　梅雨
41分
大きな悲しみを胸に日常生活を送るジュノ。
最近発生しまた出来事について、大ごとにしないよう説得されるパク・ボムグ。
予期せぬ銃乱射事件が軍全体を震かんさせる。

2話　ダーティープレー
52分
事件を起こした理由をライブ配信で語るキム・ルリ 犯人をおびき出すためにワナを仕掛けるソ・ウン。
最悪の事態を回避しようとするジュノとホヨル。

3話　カーテンコール
56分
予想に反して軍から表彰されたジュノとホヨルはある脱走兵を追うよう命じられる。
その兵士は、周りと違うことが原因で執拗ないじめを受けていたという。

4話　プルコギ怪談
56分
イム・ジソプとともに、兵士が死亡した事件の捜査にあたるボムグ。
だがその裏には思わぬ事実が隠されていた。
国に対する批判の声が高まる。

5話　アン・ジュノ
47分
軍の秘密を知ったジュノは、人生を変えるような大きな決断をする。
重要な証拠が公開されてしまわぬよう、兵力を投入して追跡を試みるオ・ミヌ。

6　明日。
1時間4分
ジュノを厳しい処分から救うため、ある取引をするホヨル。
正義のための闘いが続く中、国を相手取った訴訟は思わぬ展開を迎えることになる。

そうだよね。最後はああなるよね。
シーズン1より良かった。
でも、ここまで開けっ広げにドラマやっても大丈夫なのかね。
一気に見ちゃった。面白かった。
男性、本当に大変って心から思った。

脱走兵・ソクポンの事件を受け、何が正義かわからなくなったD.P.(脱走兵追跡官)のアン・ジュノ。
ジュノは訓練で上官の命令にそむいたため廃級になり、他の兵士からゴミのように扱われる毎日を過ごしていた。
パートナーのホヨルはソクポンの事件でPTSD(トラウマ)を患ってしゃべれなくなり、施設に入院している。
アン・ジュノの上官だったパク・ボムグは、「ソクポンに精神疾患があったことにしろ」とサインを迫られていた。
そんな中、ソクポンの友人で他の兵隊からイジメを受けていたキム・ルリが軍の宿舎で銃撃事件を起こして逃走。
ジュノとホヨルは再びD.P.としてバディを組み武装して脱走したキム・ルリを探すのだが…。

• #はなの韓ドラ

チョン・ヘイン×キム・ソンギュン×ク・ギョファン共演。
　
シーズン1の時よりもめちゃくちゃ人気が上がったソン・ソックも同じ役で出演されているが、1の時はそんなに出番がなかったのに、今回は無理やり登場したようなシーン多数あり？しかも良い人になっていて、主演のアン・ジュノ一等兵(チョン・ヘイン)の上司であるボムグ演じるキム・ソンギュンとバディのような感じになっていて出番が多かった(一応、友情出演らしい)。

兵役が義務である韓国の男性は本当に大変だと思う。
芸能界で活躍されていても、人気絶頂の時に表舞台から一度退かなければならない事がとても可哀想だ。
しかも韓国では兵役を体験しなければならないという風潮があるらしく、怪我や病気などで兵役免除になったとしても世論の評価が厳しいらしいので、兵役に行っても地獄、行かなくても地獄を味わうのだろう。

この作品では国の義務である兵役でのイジメや、そのような兵役義務の是非を問うかのような悲しい末路も描かれている。

このシリーズに登場するク・ギョファンが本当に素晴らしくて、彼の存在が主人公の拠り所でもあるし、物語の救いでもあると感じた。
重く、暗い作品ではあるが、韓国では避けられない兵役が舞台の、貴重な社会派作品だ。