『ヒル』Season2
製作年 2022年
全6話
各、24分～26分
WEB・アプリで人気を博して話題を呼んだ漫画『ヒル・ツー』（新潮社バンチコミックス）を原作に連続ドラマ化。
他人に寄生して生きる者たちの運命と格差社会の闇を描く社会派復讐サスペンス。
Season2は坂口健太郎主演。
ルールも知らず手探りでヒルを繰り返すハコ（飯豊まりえ）の前に、カラが突如現われる。
危険だからヒルを辞めろと伝えるが、『もう誰も信じない』とハコは聞く耳を持たない。
一方、鈴木は佐藤（田中幸太朗）と捜査の末、かつていじめで自殺を図った中学生“月沼マコト”がカラの本名であることにたどり着く。
そんな中、ハコは警告を無視した結果、ヒルした先で遭遇したオヤジヒル（芹澤興人）に殺人ゲームを持ち掛けられ……。
雑な脚本や推理、筋書きの穴や予測可能性など、まだ深刻な問題はあるものの、個人的には第1シーズンよりはずっと良く、魅力的でした。
坂口の健太郎くんが雰囲気を作ってたんかな。
飯豊のまりえちゃんは好きくないが(ファンの方🙇)。
完璧ではないが、楽しく、最後までサクッと見られる作品でした。
海外の映画やドラマには、他人の家に忍び込んで、屋根裏やガレージで生活をするキャラが登場する。
家の所有者夫妻は不仲で、殺人事件に発展、なんてお話は無くはない。
ただ、今作品の侵入と寄生を繰り返す若者を観て家が広い外国ならなんて思うが、2018年やったかな、松山刑務所大井造船作業場から脱走した収容者は、潜伏に広島県外の居住者が所有する無人の別荘の屋根裏にいたことが実際にあったし、同じ部屋じゃなきゃ無いことはないんかな。
でもまぁ、部屋のモノが動いたら必ずわかる小生の部屋ではヒルは過ごせないはず。
また、鍵を持ち、居住者の不在時限定の侵入だったら？ そんなスリリングな設定はリアルさも感じられてちょっと恐怖だが、実際、そのスペアキーを手に入れるんは至難の技かななんてドラマのアナはあるが。
他人の部屋に寄生して生きるちゅうこと、すなわちヒルとは社会からこぼれ落ちた人達ということで、このこぼれ落ちた理由は人によって様々やけど、今作品の一つ共通して、人と人との繋がりを持てない、あるいは持ちたくないというのが根底にあるということ。
その辺りは現実社会でのリアルな類似点は見える。
作中、多くが悲惨すぎる親子関係、家族関係の中に育ち、他者への信頼を持てないままここまできている。
なのでヒルはほぼ全員が個人行動をしており、利害が一致する場合だけ協力して動く、といった生き方をしている。
ドラマで興味深かったのは、それでもヒルの中には家族のような繋がりを人と持ちたいと願う者もいて、更に興味深いのはそれに対して異常な反応を示すヒルもいる。
このドラマで描かれる二つの事件は、どちらも家族になろうとしたところから悲劇が始まってる。
人と繋がるということがあまりにも難しい人達のお話が、このドラマの肝心要なんかな。
正直、ポリに👮助けを泣きつけよとしか思えない事件も起こるが、ドラマに出てくるヒルは家庭という最小単位の社会で悲惨な目に合ってる人達やし、日本社会に助けを求めるとか国家に助けを求めるとか、そんな発想は全く持てない。
そないな社会に存在しないことになってる存在は物理的にこの世から消え去ってもそのままになってしまうわけで、そういった恐ろしさはドラマを見ていて感じたかな。
行方不明者、失踪者、日本国内に実際たくさんいるそうやし。
ヒルのお話はドラマの中だけとはちょっと思えなかった。
坂口健太郎は妙にカッコよかった。
それにどこで習ったのか強かった。
なかなか変キャラを見せてたのは板垣瑞生。
キモイがなぜか笑けた。
そんなイメージなかったので楽しませてもらいました。
まぁサクッと観れたし楽しめました。
※各エピソードあらすじを参考までに記載しておきますが、多少ネタバレに抵触してますので、お気になされる方はお気をつけ下さい。
1話 26分
新米の"ヒル"・ハコの前に、突如カラが現れる。
カラはハ コにヒルをやめるよう伝えるが、ハコはそれを拒む。
一 方、鈴木はかつていじめで自殺を図った中学生がカラの 正体だと突き止める。
第2話 25分
カラの目的は、母親のような存在・ミシンを殺した"仮面の男を捜すことだった。
一方、ハコは偶然を装い声を掛 けてきたチキンに誘われ、違法に身分証を手に入れるところをロボに見られてしまう。
第3話 25分
ヒルに偽装身分証を与え、代わりに集めさせた盗品を高値で売りさばく闇組織のボス・ヤシマの存在にたどり着く鈴木たち。
一方、ヤシマはカラが報復のために仮面の男を捜していることを耳にする。
第4話 26分
仮面の男が女性を殺すのを目撃したハコ。
さらに、仮面が外れた男の素顔まで見てしまい、間一髪のところで逃 げ出す。
この状況を危険だと判断したカラは、ハコに今 すぐ地元に帰るよう忠告する。
第5話 23分
ヤシマが人身売買していたことが判明し、鈴木がヤシマの店に乗り込むも、そこはすでにもぬけの殻だった。
その頃、ロボに連れられナナシに会ったハコは、カラの生き方を変えてほしいと頼まれる。
第6話 24分
ハコたちを助けに向かうカラの前に仮面の男が立ちはだ かり、激しい攻防の末、2人とも意識を失ってしまう。
再び立ち上がるカラだったが、そこで衝撃的なミシンの死の真相が突きつけられる。
