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もうすぐ死にますのkuuのレビュー・感想・評価

もうすぐ死にます(2023年製作のドラマ)
3.9
『もうすぐ死にます』
原題 이재, 곧 죽습니다/Death's Game
話数 全8エピソード。
ハ・ビョンフンが脚本・監督を務め、ソ・イングクとパク・ソダムが主演する韓国のウェブシリーズ。
2019年にNaverで連載されたイ・ウォンシクとグルチャンによる同名のウェブトゥーンを原作とし、挫折の中で死とともに新たな人生を歩み始める人物の物語を描いている。
TVINGのオリジナルドラマであり、同社のプラットフォームでストリーミング配信されているほか、韓国と中国を除く一部の地域ではAmazonプライム・ビデオでも配信されてる。

イ・ジェは一生懸命に生きてきた。
テガングループの最終面接を控えた際、自殺事件を目撃してしまい、このトラウマで面接を台無しにしてしまう。
それから7年が経過し、信じていた友人に詐欺られ、再びテガングループの最終面接で脱落。
何らかの劣等感から彼女とも別れ、未払いの家賃のために住んでいた家からも追い出される。
絶望の中、イ・ジェが訪れたのはビルの屋上。
彼はビルから飛び降り、死に直面するが、12回の生と死を繰り返す罰を受けることにな。。。

生者の国への帰還を生き延びようとするイ・ジェのゴールは、彼が置かれた多種多様な人生のおかげで興味深い物語を作り上げている。
個人的には豪華キャストたちにも魅了された。
ソ・イングク、パク・ソダム、コ・ユンジョン、キム・ジフン、ナム・ギョンウプ、特別出演:チェ・シウォン、イ・ジェウク、ソンフン、イ・ドヒョン、キム・ジェウク、チャン・スンジョ、リョウン等々。
社会的圧力の下、学校でいじめられているティーンから、命知らずのスリル探求者、さらには幼児まで、今作品では、死が次に彼をどこに送り込むかは予想がつかないことが序盤で明らかになる。 さまざまな人生と経験が、イジェが度重なる生還で学ぶ教訓に彩りを与えていた。
また、これらの異なる人生は、イジェの物語に新しい経験をもたらすだけではない。
人生と彼を取り巻く世界についての様々な教訓をもたらしてくれる。
他人の苦難についての単純な教訓から、自分の現実は自分の認識とは違うかもしれないというような複雑な概念まで、どの人生も、彼らの置かれた状況やイ・ジェの彼らとの関わり方の性質によって、物語に新しく独特なものをもたらしてくれました。
番組が主人公に対するデスの見方をどのように表現するかは多少引っ掛かったが、女優パクの性格表現には文句のつけようがない。
冷淡で慇懃無礼なデスは、イ・ジェが理解できないような隠された冗談を常に云っているように感じる。
彼女のぶっきらぼうな態度は、イ・ジェの欠点をあげつらったり、イ・ジェが失敗したときに待ち受けていることを示したりするときに、しばしば残酷になる。
死を擬人化すると、その先にあるものへと優しく案内してくれる世話役のようなイメージで描かれることがあるが、このデスはそのキャラをはるかに残酷に解釈している。
イジェが旅の合間に戻る、ここと来世の間の土地を描くために、印象的な映像要素がいくつか使われている。
唸るような深淵や血の海、鉤爪や牙を持った蠢く生き物の大群が巧みに表現され、物語に恐ろしい要素をもたらしていた。
帰還するたびにデスが待ち受ける会議室は、呪われた者たちの苦しみを描いた怪物のような彫像がある以外はまばらで、その冷たい雰囲気が、そこを住処とする女性の個性を完璧に引き立てている。
今作品は、主人公が人生から人生へと移り変わる中で、真新しくはないが面白い物語要素を提供している。
多くの複雑なテーマをうまく提示しており、プロットの核心にあるたったひとつの目立った問題さえなければ、個人的には、嵌まったシリーズてした。


※各エピソードあらすじをNetflixから抜粋し参考までに記載しておきますが、多少ネタバレに抵触してますので、お気になされる方はお気をつけ下さい。

エピソード1 死 45分
7年間も苦しい就活の日々を送るイジェは、ついに死ぬことを選んだが。。。
その先に思わぬものが待ち受けていた。

エピソード2 地獄に落ちる理由 51分
『死』による審判は続く。
イジェはなぜ自分 が罰を受けねばならぬのかと抗議するが。。。

エピソード3 死は何も奪えない 58分
予測のつかない『死』の審判を受ける中、イジェは『死』に悟られぬよう次の生に備えることを考える。

エピソード4 死を恐れる理由 1時間4分
人は死んでから生に執着すると嘲る『死』。
今度の生でイジェは大切だった存在と出会う が。

エピソード5 死の監獄を破り死と戦うことは不可能だ 59分
怒りに駆られるイジェに対し、誰かを殺そう とすれば介入すると告げる『死』。
その忠告をよそに、イジェは報復の準備を進める

エピソード6 記憶 58分
アンタッチャブルな相手に挑むイジェ。
しかし、テウの反撃が始まる。

エピソード7 チャンス 38分

16+
イジェは悟る。
他の誰かに何度生まれ変わろうと、自分で自分を生きなければ何の意味もないのだと。

エピソード8 死に急ぐなやがて死は訪れる
40分
残る銃弾は1つ。
果たしてイジェは死を免れ、生き延びることができるか.。
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