いよら

アンナラスマナラ -魔法の旋律-のいよらのレビュー・感想・評価

3.8
予告見た時に、てっきりファンタジーだと思っていたんですけど、どちらかというと社会派のドラマでした。サスペンス要素もあるので、キラキラはしてませんでしたね。ダークファンタジーのような様相もありますが、意外と現実的かな、と思います。
現代社会の生きにくさであったり、学歴社会の弊害であったり、貧困、それによる差別などなど。
このドラマではマトモな、というか手本になるような大人はほとんど出てこないですね。子供たちに強要したり、枠に当てはめたり。。
いい学校を出て、いい仕事に就いて、社会の枠にハマった生き方。それが間違ってるわけではないですが、必ずしも幸せとは限らないですよね。
幸せってなんでしょうね。
大人が、周りが望む生き方をするってことよりも、自分がどう生きたいか、それが大事なのかな。
そんなことを考えるようなドラマでした。

ミュージカルに関しては思ったよりは違和感はなく見れました。元々、ミュージカル自体は好きですので。
といっても、ミュージカルシーンが必要だったのかと聞かれると、必要性は低いような気はします。
シリアスなシーンでいきなり歌い出すのは、雰囲気に合っていないような気がしてモヤモヤしましたけどね。
でもミュージカルにすることで、ファンタジー感を出してシリアスすぎる雰囲気じゃなくしたりとか、"魔術師“としての存在を際立たせるってことなのかな。

魔術師リウルのチチャンウク。魔術師の衣装がハマってましたし、歌もうまかったですね。こういう雰囲気も新鮮で面白くはありました。
ヒロインのアイ役のチェソンウン。歌うまいですね!チチャンウクとのデュエットもいい感じでした。
ファンイニョプも、たぶんちゃんと見るのは初ですが、高校生役がハマってましたね。彼もかなり複雑なキャラクター。ラストまでで一番変わったかもしれないです。

「あなたはマジックを信じますか?」と聞かれたら、おそらく信じないって言ってしまうと思うんですけど、信じられるような大人でいれたらいいな、とは思います。
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