空

ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪えの空のネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

こんなにハマって一気に観たのは久しぶり。

脚本、映像、演出、キャスト、音楽すべてが良かった。

ドラマの舞台は3箇所だけなのに、先の読めない心理戦の連続と巧みな編集力で全編通じてスピード感が凄くてぐいぐい引き込まれた。
善と悪という単純な構図ではなく、この短かさであらゆる人物の心情、行動が理解できるという練られた脚本すごい。
しかもこれに本家にない南北問題を織り込み、オリジナルとして確立させている。

コリア版観た後すぐに本家みたけど、(恐らく時間的な関係で)シリアス演出に特化したコリア版の方が好みだった。
本家は強盗団のメンバーでラテン系のノリで宴会したり、あっちこっちで男女がくっついて恋愛したりと和むシーンも割とある。
映像CGもコリア版の方がクオリティ高い。

本家で分かりにくかったシーンに説明描写が加えてあったり、新札を刷ること、犠牲者を1人も出さないという目的をオープニング前に明かしてしまう本家に対して、韓国版は徐々に明かされるように変えてあったりと、工夫されたポイントも◎

ベルリンに「あの女を処刑しろ」と命じられたデンバーの追い詰められた表情はさすがだった。
−0.1はナイロビ、潜入した刑事、ユン署長のキャスティング。悪くはないけどちょっと違ったかな。


『怪物』も良かったし最近のJTBCスタジオ系サスペンスが凄い!!
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