なっこ

魔法のリノベのなっこのレビュー・感想・評価

魔法のリノベ(2022年製作のドラマ)
3.0
あたたかくて素敵なドラマ

リノベは魔法

町の工務店によるお家のリフォームを描きつつ、依頼主それぞれの家族の問題点を洗い出して、リフォームで新たな人生の出発を描く。登場人物それぞれの人生のリフォームもテーマにした作品。

毎回エンディングでその後の生活が描かれる。それが多幸感があってとても素敵。まるっと一軒立て直してるわけじゃないとは思うけど、この数分のために結構なコストがかかってそう、でもこれがちゃんとしてないと魔法にはならない。ここまでちゃんと見終えて
、そのお話が完結する、そういうつくりになってた。

他局ではあるけれどリフォーム番組が大好きで毎週楽しみに見ていた私としては、リノベは魔法というフレーズはすんなり受け止められる。でも、このドラマはそれ以上に、人間関係や人生さえも実はリノベできる対象だと謳っているところが素敵だと思う。人生は詰んだなっていう瞬間がけっこうあったりする。恋愛、結婚、仕事、やらかした人たちがこのドラマではけっこう出てくる。その人たちを主役に人生はいつでもやり直せる、新しい生活をまた思い描いていくことができると、傷や失敗、挫折を修復又は回復可能なものとして描いてくれたことに好感が持てる。

特に最終話で社長がかつての部下にかけた言葉が素敵だった。

家だって人間だってその潜在能力を、本来持っている良いところをちゃんと見極めて、向き合って、高めようとしてくれる人が現れてはじめてその先を生きていける。

人生に山(趣味)があるって素敵なこと

煮詰まったら山に行く、やまびこですっきりする

変な夢を見る。人生はロールプレイングゲームだ。ラスボスを倒してもまだ、人生は続く。

主役ふたりの掛け合いがとても素敵だった。とても自然でお似合い。最初は、なんだこの最低な元カレは、と思っていた久保寺くんも成長していって最終話ではちょっとかっこよくなってた。あと、YOUのバーには私も通いたい。ずっと話してたい、楽しそう。ここでの会話に名言多かった気がする。
なっこ

なっこ