日曜劇場って、いつも後には何も残らないのよね…可もなく不可もなく…
陸王もそうだった。
なんでなんだろう、多分、良くも悪くも全て願った通りに物語が進むんだろうなと思う。
裏切らない展開に安心して見てられるってことかな。
連続ドラマはかつてお茶の間でリアルタイムで見るものだった、でも今はタイムフリーで、コンテンツのひとつとして、自身のライフタイムのどこかで気分に合わせて選べるものとなった。そうなった時、毎週何か終わりにフックを作って1週間話題を持たせるような必ず続きを見たくなるような仕掛けってあんまり要らない気がする。必要なのはひと続きの物語としての魅力。それって案外つまんないものなのかもしれない。この物語のように大きな流れに沿ってのらりくらりと続いていくようなつまらなさが全話一気に見た時に一貫性のある良い物語になり得るのかもしれない。
父と娘、師匠と弟子の絆、落ちぶれた地方のオケの再生、出会いと別れ。そして何より富士山。このビジュアルがあればきっと世界で戦える、最終話放送終わりの今の評価だけが、全てって訳じゃないってこと。
