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ウェンズデー シーズン1のkuuのレビュー・感想・評価

ウェンズデー シーズン1(2022年製作のドラマ)
4.0
『ウェンズデイ』シーズン1
原題 Wednesday. SEASONS1
製作年2022年。
話数8話。
各話の長さ47~59分。
『アダムス・ファミリー』に登場する長女ウェンズデーが主人公のNetflixオリジナルドラマ。
ティム・バートンが監督・制作総指揮を担当した。
奇妙な寄宿学校、ネヴァーモア学園でウェンズデーが一族にまつわる超常現象や殺人事件に巻き込まれていく推理ミステリー。

ウェンズデー役をジェナ・オルテガ(彼女は今作品にむけチェロを習っただけでなく、フェンシング、アーチェリー、カヌー、ドイツ語、ボクシングなどを習い、役作りに励んだそうな)。
映画『アダムス・ファミリー(1991)』で同役を務めたクリスティーナ・リッチ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ルイス・ガスマン、グウェンドリン・クリスティーらが共演した。
ゴメス・アダムスてのは、今までの『アダムス・ファミリー』実写やと一般に、イカしたイケメンとして描かれてきたけど、例えば『アダムス・ファミリー』(1964年)のジョン・アーティン、『アダムス・ファミリー』(1991年)と『アダムス・ファミリー2』(1993年)のラウル・ジュリア、『アダムス・ファミリー再結集』(1998年)のティム・カリー、『アダムス・ファミリー』(1998年)のグレン・タラントなど。
ティム・バートンは、ショーでの彼の姿を、太った豚のように描かれたチャールズ・アダムスの描写に特に似せることを望んでいたそうやけど、個人的にはイケメンが良かったかな。
お馴染みキャラ、意思をもっており、活発に動き回る、しかも、主人の身の回りの世話を主に行うハンド(The Thing)🤚💨もエエ味出してましたよー
各お話のあらすじは最後に記載してますので、ご参考に。

Z世代版(勝手に云ってますが)のアダムス・ファミリーを再構築したティム・バートン作品『Wednesday』は、放送まえからかなり期待していて、一気観視聴は即してました。
感想はドラマやし書かないでいようかと思いましたが、再一気観してやはり書くことにいたしやした。
初週の視聴時間ではストレンジャー・シングス シーズン4をも上回る英語版記録を打ち立て、Netflixの最新爆発ヒット作となったなんてのをネットで見ても頷ける作品と個人的も思うほど楽しめました。
なんちゅうても、今作品は、主演のジェナ・オルテガがウェンズデイ。
そのウェンズデイを見事に演じ、今作品はメチャクチャ良く仕上がってます。
オルテガはここ数年、『YOU ー君がすべてー』(2019)のシーズン2や『スクリーム』(2021)の新作などに出演して、大ブレイク寸前やったが、今作品は明らかに彼女の出番で、完全にリードしてる作品と云える。
オルテガがストイックで病的なウェンズデイのキャラを良く解釈したことが、このシリーズ全体を成立させている最大のポイントと云える。
彼女の演技法はすでに小生には伝説となってる。なんでも、まばたきしてしまったシーンなどはすべて撮り直したと云われてるくらい拘ってるし、また、Tik Tokでもヒットした奇妙なゴスダンスの振り付けも彼女自身が担当してる可愛過ぎ。
オルテガは、嫌味であからさまな敵意と感情を持ちながらも、人間味があり、応援したくなるような魅力的な主役として、まさに絶妙なバランスを保ってたし、オルテガがいなければ、このシリーズがうまくいくとは思えない。
オルテガに使われるハンドもオルテガ演じるウェンズデイあっての愛着やし、泣けもした。
また、連続殺人事件に絡む数十年前の謎を解こうとする番組構成自体は、正直あまり良いとは云いがたいが、良いキャラがかなり補ってる。
また、謎解きが下手で、シーズン最後の最後まで何度も不正確な容疑者を指差しているし、最終的な説明は、かなり明確な手がかりと、かなり明白な赤信号を見抜くことで、ある種容易に予想できはしたが、これもご愛嬌と個人的には思える。
繰り返しになりますが、幸いなことに、ウェンズデイ自身がとても良いし、オルテガがこの役で本当に何でもやってしまうのを見てしまう。
こないな、あやうさと儚さを併せ持った作品に出会えるのは、とても幸せなことだと思ってます。今後のシーズンでは、アダムス・ファミリーそのものを拡大することになってるそうやけど、この最初の出番では、いくつかカメオ出演しているだけだし続編に期待したいかな。
また、個人的にウェンズデイの次にキャラ濃いハンドは、文字通りただの手であるにもかかわらず、素晴らしいキャラでした。
また、ゴメス役のルイス・グスマンはイマイチやったが、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じるモーティシアはもっと見たいと思っています。
あと、ラーチ(アダムス家執事)を次回にはもっとフォーカスを当てて欲しいかな。
今作品は、Netflixのモンスター・フランチャイズ故に、人気あっても続編打ちきりってのもありうるけど、今作品に限ってはオルテガを中心に、ウェンズデイと拡張されたアダムス・ファミリーの世界を描く次作品を期待したい。
番組自体が彼女の演技に追いつくようになることを願ってます。


ネタバレに抵触してますし、十二分に気を付けてお読みください。

1話 水曜生まれの悲哀
ウェンズデーは、高校で弟のパグズリーをいじめた男子生徒に復讐したことが問題になり退学に。両親は、彼女を『異常な能力を持つために社会から追放された子どもたちのための学校』ネヴァーモア・アカデミーに入学させることに決める。
一方、ネヴァーモアの近くではハイカーが未知の怪物に殺される事件が起きていた。ウェンズデーは謎の人物に命を狙われることで、怪物の事件に関わっていく。

2話 一人ぼっちの哀愁
ウェンズデーはモンスターによる殺人を目撃。
それをガルパン保安官に話すが、殺されたと思っていた同級生が無傷で姿を現わし、改めて自分で事件の調査をすることを決意する。
学校では学生同士がカヌーで競争するイベント『ポーカップ』が行われ、ウェンズデーは捜査のため、カヌー競技に参加。彼女ならではのやり方で勝利を目指す。

3話 友情の苦悩
ウェンズデーは隠された図書館から見つけ出した一冊の本で、自分が災厄をもたらすのではないかと不安を抱く。
街の地域交流イベントでボランティアをすることになったウェンズデーは幻視能力を発揮して、街の忌まわしい過去を知る。
さらに彼女はモンスターに遭遇し、それが人間が変身したものであることを発見する。
街に戻ったウェンズデーは式典のバンドに参加し騒動を起こす。

4話 すばらしき夜の憂鬱
ウェンズデーは検視局に侵入し犠牲者の殺され方に疑問を抱く。
また、モンスターをまるで見たような絵を描くゼイヴィアに不信感を抱く。
街と学校が開催するダンスパーティーが行われ、ひょんなことからウェンズデーも参加することに。
一方、森の調査を約束していた同級生のユージーンはウェンズデーの調査のため一人で森に出かけるが。

5話 悲運の因果
ネヴァーモアアカデミーでの父母参観。
そこでウェンズデーは父、ゴメスが32年前にこのアカデミーの生徒だった時代、ギャレット・ゲイツを殺害した疑いで逮捕された事を知る。
当時から事件に関わっていたガルパン保安官は、彼を再逮捕。ウェンズデーは真相を暴いて父を釈放しようとゲイツの墓を暴く。

6話 悪意の代償
ウェンズデーの誕生日を友人たちがサプライズバースデーパーティーで祝ってくれる。
その場でウェンズデーは先祖、グッディを幻視、ある家を見つけよと語る。それは過去の父の事件に登場したゲイツの家だった。

7話 苦渋の決断
変わり者のフェスターおじさんが現れ、怪物についての持論をウェンズデーに話す。
ウェンズデーはタイラーか らデートのやり直しを求められ、しぶしぶ霊廟で会う約束をする。

8話 闇の中の殺意
ウェンズデーが問題を起こし、ウィームス校長のおとが めを受けるが、それは想像を絶する悪夢の始まりに過ぎなかった。
長く暗躍してきた悪に打ち勝つには、友人全員の助けが必要だ。
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