真田ピロシキ

ウェンズデー シーズン1の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

ウェンズデー シーズン1(2022年製作のドラマ)
1.0
最近久しぶりに『アダムスファミリー2』を見てクリスティーナ・リッチのウェンズデーの魅力を再確認した所にちょうどこのドラマを配信し始めてて、『ゲーム・オブ・スローンズ』のブライエニーであるグウェンドリン・クリスティーや『ゴーストワールド』のソーラ・バーチ、クリスティーナ・リッチその人も出演と好みのキャスティング。そういうわけで期待はしたのですが全然面白くない。

『アダムスファミリー2』を見た時にも感じたことで、ウェンズデーのような陰キャのはみ出し者が健全を掲げる集団の鼻を明かしてやるのは社会がまだまともだった90年代には意味のあることだったが、今となっては陰キャこそ逆張りの害悪集団と化してるので昔の構図をそのまま持ってこられてもカビの生えた話にしか見えない。キモい言動を繰り返して不愉快な態度を取り続けるウェンズデーより、こんな女にオープンに接してマイノリティの中でのあるべき姿を押し付けられ悩んでいるルームメイトのイーニッドの方がずっと魅力的。陰キャが正義の時代は終わったんだ。気づけ。

ミステリードラマでもあってバケモノ学園内の殺人事件をウェンズデーが解いていく話でもあるのだが、この探偵ウェンズデーがこじつけと妄想を膨らませ万能感を抱いたクソガキで暇アノンにでもいそうな奴。しかも迷推理で冤罪起こした挙句、真相は幻視能力で分かりました。自分を賢いと思ってるただのバカガキやん。何の魅力があるのコイツ。嫌われて当然としか思えん。こんなクソガキにすら好意的なウェンズデー以外の少年少女の心の広さこそ好きになる。そして黒幕はキャスト的にそうだろうなという捻りのなさ。今年見た中でワーストに入りそうなドラマ。当然次シーズンに引き。誰が見るか。卑しいアメドラなんかやっぱり見るんじゃなかった。