真田ピロシキ

神話クエスト シーズン2の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

神話クエスト シーズン2(2021年製作のドラマ)
3.9
「畜産、温室効果ガス」「ボツ。売れない。左寄りで男嫌い」このやり取りだけでゲーマーマジョリティがどういう層なのかを如実に皮肉っている。S2はコロナのリモートを経て変化の時。前シーズンで様々なことがありながらも運営が安定したレイブンズバンケットも新コンテンツを生み出さなければならない。そこで出てきたのが安直なバトロワなのに結構売れてたり、これも皮肉やなー一部のモンスタータイトル以外はすぐ失速するのがバトロワの常なのにね。私はバトロワゲーム面白くないです。

社内もみんな野心に燃えたりステップアップを図り始めて大きく人間関係が動く。プログラマーになろうとするデイナのヤギゲー(ゴートシミュレーターのパロ?)をクソゲーと酷評しながらも作るのをやめようとしない根性を否定されたらすぐ諦める並のプログラマーより上だと言って後押しするアイアンとポピーの姿には、下手でも良いからとりあえず最後までやってみろというクリエイター志望へのエールを感じられる。そしてアイアンとポピーは自分たちの作りたいものはこのゲームにはもうないと退社して独立。その新しく作ろうとする子供は売れ線ではない独特なインディーズ系作品。実に良い。かつて尊敬するアイザック・アシモフに全編ダメ出しされたCWが当時は誰も注目していなかったPONGにインタラクティブな可能性を見出して一度は成功したように、未知の領域へと挑む人の素晴らしさが描かれている。自分ももう少しゲームに対して冒険すべきと思っているのだが、年々ゲームにかける気力が減っているのでなかなか未知のジャンルには手を出せないでいる。惰性でゲームをやっている。ヤバい。

アイアンが考えていた新コンテンツ ゼウスの映像にはずっとやろうやろうと思いながらも手をつけていない『ホライゾンゼロドーン』のアーロイが思いっきり映っている。他も借り物なのだろうか?レイチェル役のアシュリー・バーチがアーロイの声優なのでその繋がりでの小ネタか。今はオリジナルでは同じくアシュリー・バーチが声優を務めている『ワンダーランズ〜タイニーティナと魔法の世界』をプレイしてるのでアシュリー続きで今度こそホライゾンをやる。後回しにしてたらいつまでたってもやらない。