いよら

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌のいよらのレビュー・感想・評価

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(2022年製作のドラマ)
4.6
自閉症スペクトラムのひとつであるサヴァン症候群をテーマにしたドラマ。

今作での主人公ウヨンウ。抜群の記憶力を持ち、ソウル大学法学部を主席で卒業した人物。でも、いくら首席で卒業しても"自閉症"のため就職することはできずにいた。それがあるきっかけにより、大手の事務所への就職が叶う。それがこのドラマの始まりになります。
勉強ができる。それだけでは、社会生活をおくっていくっていうのは困難なんだろうと思います。人と人との関係が社会生活を送る上では必要なので。それをどうヨンウが乗り越えていくのか、それがドラマのキーになるのかな、と思いつつ見始めました。

ヨンウが乗り越えるっていうのもありますが、それだけじゃなくて、周りがヨンウのことを理解して寄り添っていくっていうのが良かった印象です。
弁護士として、人として、凝り固まって当たり前になっていた考え方や視点というものが、ヨンウの"当たり前"とは違う視点に触れるということで感化されて変わっていく、そしてヨンウのことを認めていく、っていうのがとても良かったです。
そして自閉症のため、空気を読んだり、周りに気遣ったりするのが苦手なヨンウ自身も、依頼人を助けるためにどうしたらいいのか、っていうのを懸命に考えて答えを出そうとしているのもいいなと感じました。ひらめきは天才かもしれないけど、天才だからっていうだけでできることではないんだよなぁ。


ヨンウを演じたパクウンビンちゃんの演技の素晴らしいことといったらないですね。表情や視線、仕草、言葉のイントネーションなど、成り切っていました!この役は本当に彼女以外には考えられない。彼女だからこその役だったなぁって思います。
脇を固めるメンバーもいいです。上司のチョン弁護士。大学の同期で同僚のスヨン。同期の腹黒策士ミヌ。
チョン弁護士役のカンギヨンは本当にこんな上司がいたら最高!といえる上司でした。はじめはヨンウに戸惑いつつも、障害を持つ人としてではなく、ヨンウ自身を受け入れていくっていうのがとても良かったですね。
スヨンは何気にかなり好きなキャラクターでした。最初はライバルっぽくなるのかなって思ってたんですけど、ヨンウにイライラしつつもずっと気にかけていて、味方でいてくれる存在で素敵でした。春の日っていう表現がとても合ってますよね。
そしてイジュノ。役名からしてすでに好きなんですけど、それを置いておいても、魅力的な人物でした。笑顔や柔らかな雰囲気もいいんですけど、ヨンウに対しての温かさが一番かな。好きって気持ちではなかった時でさえも、ヨンウの言葉をちゃんと聞こうとしてくれるっていうのがいいですよね。回転ドアのワルツ好き。猫の片思いっていう表現も秀逸でした(ここでもイジュノを思い出してしまいましたけど)。決めるところは決めるっていうのもいいです。ヨンウと2人のほんわかとキュンの緩急がツボでしたね。カンテオの今までの役で一番良かったです。

好きなエピソードや印象的なエピソードもあるけど書ききれないので割愛!というかすでに途中から何を書きたいのかわからなくなってきてます…

でもでも、ストーリーもキャストもとてもいいドラマなのでたくさんの人に見てほしいなと思います。



⭐️最後に今作注目のおじさま。(みなさん、ヨンウの父親役のチョンベスさんって書くと思ってましたか?彼も確かにヨンウに振り回されてる感が好きではあったんですけど、ありきたりかなと思って別の人で。)
ということでイギヨンさんかな?裁判長役で2エピソードも出てくれて楽しかったです。氏に縛られすぎだし、裁判長にしては流されすぎですけどね。裁判長役といえば、15話の裁判官の人好きだったなぁ。
あとキムジェホン氏も気になったけど、彼は他作品で触れます。
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