こないだウヨンウやナルコの神を見終わって最高っ！って思ってたら、またスゴイの出してきましたよ。
韓国ドラマのレベルが高すぎて、毎回驚きを更新させられます。
本作も、とても濃密で見応えのあるサスペンスでしたが、芯の部分には女性同士の信頼と絆があって、若草物語をモチーフにしている通り、ちゃんと女性達の物語になっていたのがとても良かったです。
いろんな韓国ドラマを見まくってると、親を敬う儒教思想の影響が色濃いためなのか、親が子どもの人生にめちゃくちゃ干渉してきたり、子どもも親に気遣ったりっていうのが多いと思うのですが、この作品に出てくる登場人物はみんな親にコンプレックスを抱えていて、親が子育てに無責任とか反社会的だとかのせいで、子どもが苦労や傷を負っています。
そんな人達が、この物語では、親の犠牲になんかならずに、ちゃんと自分の人生を生きることの大切さが描かれていて、過剰なまでのウェットな旧来の家族観を乗り越えてきたところにも今の時代性を感じました。
また、それぞれ性格や生き方が違う三姉妹の強い絆だけでなく、インジュとファヨン、イネとヒョリンのシスターフッドにも心を打たれました。
イネとヒョリンは「お嬢さん」を思わせましたし、互いを大切に想い合いながら、恐ろしい事や大きな悲しみに苛まれても、私たちが一緒なら乗り越えられるというような心強さや純真さが素敵でした。
そして、ドイル、ジョンホ、ジェサンの男性陣も良かったです。
私が見たオムギジュン氏は「被告人」のサイコなヤベー奴に続く2作目でしたので、次は温和な役柄を見てみたいものです笑。
「ロマンスは別冊付録」のウィハジュンも良かったんですけど、どうしても主役のイジョンソクに持ってかれるじゃないですか。
でも今作は終盤まで「信じてええんか？」と半信半疑ながらも、一挙手一投足にどうしても目を奪われるところがあり、とても魅力的でした。
まあでも、一番圧倒されたのはキムゴウンなんですよね。
この人の魂が溢れ出てくるような渾身の演技は圧巻でした。
こうした役者の演技も本当に素晴らしかったし、とにかく映像が本当に美しくて、ミステリアスな世界観の作り込みが丹念にされているし、人物や物の配置や色使いなどにも意味が込められていたりもして、特にシンガポールのシーンなんかは、どこを切り取っても完璧に美しい映像で、毎回うっとりしました。
謎が折り重なるミルフィーユ状態で、頭ん中が情報過多になって処理が追いつかなくなったりもしましたが、翌週の配信が待ちきれずに、もう一度おさらいで見たり、人が書いた考察をアレコレ読むのもすごく面白くて、世の中に深読み天才がたくさんいて、みんなこのドラマに夢中になってて、それもまたドラマを見るのと同じくらい楽しみでもありました。
お金を前にした時に人間が持つ欲望を描きながら、それを女性達の自立と成長の物語として昇華させていて大好きでした。
これだから韓国ドラマはやめられない。
とても面白かったです！
※オジョンセがゲスト的に出てきたりして豪華だし、ヴィンチェンツォつながりでソンジュンギ出てきてきゃー♡ってなったけど、さらにトロット歌手に転身して「箸をたたきましょう〜」と熱唱してたナ チーム長出てきて震えた。
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