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力の強い女ト・ボンスンのmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

力の強い女ト・ボンスン(2017年製作のドラマ)
3.8
「ドクター・スランプ」のパクヒョンシクが最高なので、この作品にも手を出して見ました。

パクヒョンシクとパクボヨンの2人がとにかく眼福!
ほんとにチャーミングなカップルでとっても素敵でした。
力が強い女の子を「セクシー」と表現するところも、男の力の使い方が、自分を誇示するためや誰かを支配、攻撃するための暴力だったりするのとは対照的に、トボンスンは、いつも困ってる人を助けるために「正しく」力を使おうとしていて、正義感とセットになってるところもとても良かったです。

ただ、ゲイの描き方が何とも残念で。
2017年だとこんな感じなのかな…。
きっと今の時代ならもっと違った描き方になるでしょうけど、「健全な男性は女性が好き」みたいなセリフもあるし、男性同士が仲良くしてたら眉をひそめられるとか、株価が下がるなどなど…。
わたしの好きなキムウォネさんがパクヒョンシク演じる社長を好きなゲイのチーム長役ですが、コメディで誇張されてるとは言え、スタイルや話し方などの人物像がいわゆるオカマ的なステレオタイプな描き方で、そういうのがノイズになって、楽しみたいのに水を差される感じでした。
(もうひとつのヤクザの方はめっちゃ好き♪)

あと、代々娘にだけ怪力が遺伝的に継承されていくという設定という事もありますが、「ウチの家系の女性は、結婚して妻になり、母になり娘を産むのが役割であり幸せ」というような会話もあり、この授かった不思議な力を絶やしたくないというのは理解できますが、何だかなあ…と思いました。
そんなところがどうしても気になってしまって作品自体は好きなのに、ちょっとスコアが下がってしまいました。

でも、ドタバタ風味のコメディも楽しいし、ヤクザや不良高校生とのくだりも面白くて好きで、キムウォネさんはただただずっと酷い目に遭ってるだけの役でした笑
今は人気が出てきたユインスも不良役で出てましたしね。
ユンサンヒョンもショボいスティーブ・ジョブズみたいなしょうもない役で出てて笑いました。

ボンスンの親友のギョンシムが釜山出身なのでめちゃくちゃ訛ってるのですが、それを日本語字幕では関西弁に翻訳されてたのが面白かったです。
いろんな作品で方言が出てきますが、かねてから字幕だとどうしても標準語で訳されてしまうのが、もったいないと思ってたので、この作品でギョンシムのセリフがずっと関西弁になってるのがすごく雰囲気があったし、ほんとに関西人のように思えてくるくらい親しみのあるキャラクターになっていたので、他の作品でも方言の字幕を日本人が掴みやすいように工夫してもらえたらと思いました。

ボンスンのお母さんはあまり好きになれなかったけど、ユジェミョンが演じるお父さんが良かったなー。
お母さんみたいにギャンギャン言わないし、優しくてボンスンへの愛情が伝わってくる。
ボンスンの恋人となったミンヒョクとの関係も素敵でした。
まだ今ほど渋くなくて、弱めの中年オヤジ風なのも良かったです。

パクボヨンはなんであんなに可愛いんでしょうね。
パクヒョンシクのスタイルが良すぎるのもすごかった!
あの顔の小ささ、あの身長、あの脚の長さ、あの細さ…。
こんな人がいるなんて奇跡かなと思いました。
女装も似合ってて何やっても可愛いのがズルい。

「カンナムスン」と比べたら断然こっちの方が好きです。
主人公やその周りのキャラもこっちの方が茶目っけがあって楽しくて魅力的でした。

7
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