ゆりな

silentのゆりなのレビュー・感想・評価

silent(2022年製作のドラマ)
3.9
髭男に「愛してる」を言い変えさせたら天才。

学生時代の紬(川口春奈)の制服姿のフレッシュさときたら。彼女だから絵になるのであって、普通だったら芋っぽくて死。逆にこの間、アニメ版のハチクロ見終えた私に、スピッツも死。

オリジナルの脚本なのね〜。「思い、思われ、ふり、ふられ」とかの咲坂伊緒さんの少女漫画を読んでいるみたい。

最初の1話は秘密を知ってしまった、湊斗(鈴鹿くん)の方に感情移入して泣ける。(ここもまた少女漫画っぽい)
また2人が同棲している場所が世田谷代田ってのも、なんとも。

こんな可愛い子に可愛い笑顔で「声が好き!電話するね!」って言われたら、胸が苦しくてたまらないよねぇ。正直、1話の主人公は湊斗、2話は想(目黒蓮)で切り替わっていくのもいい。

個人的な紬に感情移入できないところが度々あり、湊斗に共感してしまった。
再会して、自分のために身を引いた想に「今、大事な人いる?私はいるよ、今度会ってほしい」って言うのは違うし(相手が湊斗だと明かしてるならともかく)、湊斗が怒ってる理由を想像せずに、ただ「怒ってる」って言うのも違う〜!

終始、紬の想像力のなさにモヤモヤもしたけれど、途中で桃ちゃん(夏帆)が全て言いたいこと言ってくれたので満足です。

最終話まで見て、これは桃ちゃんの物語だと思ったし、ハッピーエンドでよかった。

以下ネタバレ

・5話の別れるシーンで「別れたくないんだけど」わかるよ、わかる〜〜〜。想のことは好きだったけど、今好きじゃなくて、湊斗の方が確実に好きなのに……と思ってしまった。それか、もっと想のこと好きなシーン出してほしかった。
勝手に他の男のこと好き扱いされても困っちゃうよねぇ

・紬の苗字が青羽で名前っぽいから、すんなり聞こえてしまうけど、呼び方が苗字に戻ってたら悲しいよねぇ。付き合い方も、キッチリ告白じゃなくて、家に行くようになってゆるっと……が現代すぎる。「女として見ろよ!」で家押しかけた紬が男前で拍手なんだが。友達の恋バナ聞いてるみたい。

・普通であれば、ろう者のカップルと高校の同級生のカップル、その2組の人生で、交わりそうで交わらないはずなのに、交差するところがやっぱりドラマだよねぇ。
「音のない世界は悲しいことじゃない」、映画「サウンド・オブ・メタル」の世界で泣いちゃった
ゆりな

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