EDDIE

シャンタラムのEDDIEのレビュー・感想・評価

シャンタラム(2022年製作のドラマ)
3.9
オーストラリアからインドまで逃げてきた脱獄犯がなぜか医者をする嘘のような実話。
個人的には『プリズンブレイク』シーズン2のような雰囲気で進行する脱獄ものとして楽しめたし好みの作品ではあった。

ただ中盤の中弛みはどうしても感じてしまうかな…インドのスラムの厳しさやマフィア、売春などの現実を知らしめる意味で世界を知る良いドラマなんだけど。
ブラプのキャラがとても良くて良い意味で清涼剤のような機能をしていて、リンとプラブ2人のバディドラマとしても楽しめる。

あんまり評価高くないし、自分好みだったとはいえ、これが結果なのでしょう。
あまりにも続きがあるような終わらせ方をするもんだから、シーズン2観たいけど…打ち切りが決まったみたいですね。残念。


▼Twitterに投稿した各話短評

◆ 第1話
“ノーは3回”
インドの商売人はしつこくて一生懸命だ。刑務所から脱獄して海を渡りインドへ亡命してきた男リン。
何やら事情を抱えた人たちとの出会いがあり、自らも危険にどんどん巻き込まれていく…チャーリー・ハナム主演、スリルの演出は良い。

◆ 第2話
“打ちのめされて”
リンは逃亡のためパスポート入手に動く。怪しい奴らに暴行され身包みを剥がされた彼はガイドのプラブに助けられるが。
それでも賢く生きようとする逃亡者。これまでの経験が彼を突き動かす。
プラブとの友情がこのドラマの鍵を握りそうだな。

◆ 第3話
“思わぬ出会い”
強襲され難を逃れたリンは燃え盛る村の鎮火を手伝う。
「自分のせいだ」と自責の念がありながらも、彼の持つ知識を頼りに医療行為を行う。
村人たちをなぜ懸命に助けるのか…リンの過去が回想で明かされ十字架を背負っているのがわかった。

◆ 第4話
“訳ありの薬”
危ない道へ。
村人たちに貢献すべく薬を入手しようと奔走するリン。そこで頼ったのが闇市と通じてそうな知り合いマフィア。
村人たちから感謝されながらも、少しずつ危ない橋を渡りつつある。
トイレの後に一悶着あり。これぞ排泄描写の妙か。

◆ 第5,6話
“罪の重さ”
“死んだはずの男”
村人たちから受け入れられていくリン。宗教、文化上の苦労はありながらも溶け込んでいく。
彼の活躍に気づいた記者。取材を拒否するもどこまで続くか。
プラブは想い人をデートに誘うが想定外の事故が…リンはどこだ!?

◆ 第7話
“水は命の力”
スラムの村人たちをコレラが襲う!窮地に立たされた村人やリンたち。
人々を救うためには「水」が必要だ。交換条件もありながらマフィアから支援を受ける。立場なんかクソっくらえだ。みんなが助かるのが最優先。
リサはリサでまた危ういことに。

◆ 第8話
“悲しい幸せ”
「人生のペースは人それぞれだ」
過去回想のリンの台詞が良い。

そして彼自身もコレラに罹り寝込む。スラムの人々にとって欠かせない存在であることがよくわかる。
無免許であろうとその行為は咎められない。人を救いたい気持ちが嘘でないから。

◆ 第9,10話
“選択”
“墓穴”
リンにとって衝撃が走るエピソード。裏切りに次ぐ裏切り。というか信じていたあの人がまさか。
「心置きなく町を出られる」
本心でもあり、そこに切なさも感じる。
プラブはパールバティとどんどん距離を近づけてるってのに。

◆ 第11話
“新たな戦い”
リン大ピンチ!
人の命を救うことが優先。それが彼がこの地に来た使命とばかりにスラムの人の治療にあたる。
しかしオーストラリアから彼を追ってやって来た警察。リンの存在を知るプラブがこれまたピンチに。
クライマックス感漂う最終章開幕。

◆ 第12話
“たどり着く先”
シーズンフィナーレ。なんと壮絶で切ないラスト。
必死に逃げて人を救って彼なりの贖罪を果たしていた。許されないことかもしれない。それでも彼は必死にやってきた。
「To Be Continued」続きがあるような終わり。マジで打ち切りなのか。
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