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みをつくし料理帖のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

みをつくし料理帖(2017年製作のドラマ)
4.7
1802年(享和2年)、大坂・淀川の水害で両親を亡くし、幼なじみの野江(成海璃子)とも生き別れ、一人ぼっちになった8歳の澪(黒木華)はたまたま出会った料理屋「天満一兆庵」の女将・芳(安田成実)に助けられ、女料理人として修業をはじめた。
板場がまだ女人禁制の時代に、天性の味覚を見込まれたのだ。
しかし、天満一兆庵が火事で焼失してしまい、澪と芳は主人の嘉兵衛とともに江戸へ出立。
不思議な縁で、そば屋「つる家」の主人・種市(小日向文世)から店で働かないかと誘われる。
上方と江戸の味付けの違いに戸惑い、ライバル店の激しい妨害に遭い、武士・小松原(森山未來)との身分違いの恋に悩みながらも、澪は一人前の女料理人としての道を懸命に貫いていく。
澪は“雲外蒼天(うんがいそうてん)"・・・誰も見たことのない青い空を見ることができるのか?
澪に淡い思いを寄せる医者の源斉、澪の料理の辛口ご意見番・清右衛門、気風がよくて世話好きのおりょう、吉原一の花魁(おいらん)・あさひ太夫など個性豊かな面々の厳しさと優しさに助けられながら、ヒロイン・澪は才を磨き、自分だけの“心星(しんぼし)"を探して、今日も明日も料理の腕
をふるう。
高田郁の同名時代小説をドラマ化。
板場が女性禁制の時代に、上方と江戸の味つけの違いに悩み、商売敵の卑劣な妨害に苦しみながらも、お客さんのために「みをつくし」料理に心を込めて澪が奮闘する展開を、澪と種市や芳の師弟関係、生き別れになりながら強い絆の澪と野江の友情、ツンデレな小松原と優しく穏やかな源斎2人のタイプの違う男性の間で揺れ動く澪の恋模様、とろとろ茶碗蒸しや三つ葉尽くしや寒さわらの昆布締めなど澪が工夫を凝らした料理で描かれていて、滋味な料理とヒューマンドラマにほっこりする時代劇ドラマ。
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