ときめき爆弾のドラマ情報・感想・評価・動画配信

6人の男たちが目を覚ますと見知らぬ廃倉庫に閉じ込められていた。首には何やら首輪がはめられ、外すことができない。辺りを見渡すと監視カメラが設置されている。 すると、近くに置いてあった犬のぬいぐるみが突然喋り出した。 AIが搭載されているというこのぬいぐるみは、唯一理解できない人間の感情「ときめき」を知るため、無作為に選んだ6人を強制的にこの「実験」に参加させたのだった。実験のルールは「ときめきの数値が基準値を超えると脱落すること」。そして「生き残るのはたった一人」ということ。 6人はそれぞれの反応を見せる。 こんな理不尽な状況にも、どこか冷めている様子のフリーター・角谷（小林亮太）。 彼を不思議そうに見つめる大学生の丸野（草地稜之）は、そのまっすぐな性格から、「全員で生きてここを出よう」と団結を呼びかける。 「こんな状況でときめくわけがない」と言う喧嘩っ早い合田（武子直輝）は、力ずくで「最後の一人」を決めようとする。 配信者の杉浦（保住有哉）は、連続配信記録が途切れてしまうことに不服な様子。 IT企業の社長で、分刻みのスケジュールに追われる橘（西川俊介）もいら立ちを隠せない。 推しのアイドルのライブの開演が迫っている大原（前田壮太）はもはや実験どころではなかった。 実験が始まると、それぞれが些細なことにときめく自分を発見する。首輪がときめきに反応しないよう細心の注意を払う中、ライブの開演が迫って焦る大原は推しのアイドル・由愛乃ちゃんへの思いを爆発させる。その魅力を熱く語っていると、大原の首輪から警報音が鳴り始めた。「ときめき」が基準値を超えてしまったのだった…。

推しのアイドルへときめいてしまった結果、首輪が反応しアイドルオタクの大原が脱落してしまった。目の前でその事実に遭遇した5人。どこかで疑っていた「ときめくと死ぬ」というAI犬が課したルールが、この時始めて現実のものだと理解したのだった。 絶望に打ちひしがれている中、再びAI犬の陽気な声が響く。 「最初の脱落者おめでとう！お祝いにみんなには食糧をプレゼントするよ。」 生き延びるためにわずかに与えられた貴重な食糧や毛布。それぞれが分け合おうすると、合田が強引にすべての食糧を奪い去ってしまった。 「希望者がいれば、ひとりだけ舎弟にしてやってもいいぞ」 その支配的な言葉を受け入れた杉浦が合田を追いかけて行く。 死が迫った現実を前に、引き裂かれた5人。その亀裂の先に待っていたのは…。

謎のAI犬の計画によって廃倉庫に閉じ込められ「ときめく」ことを禁じられた6人の男たち。 アイドルオタクの大原に続き、IT企業社長の橘も脱落してしまった。 クールな印象とは裏腹に、大切に育ててきた娘との再会を願っていた橘。 その願いが叶わぬものとなってしまった橘の死に、合田が関与しているのではないかと角谷は疑っていた。 角谷は合田に詰め寄るが、合田は関与を認めないどころか角谷を暴力で追い返してしまう。 一方の丸野は、合田を明確に敵視できないでいた。 仲間意識を捨てきれない丸野に対し、角谷は苛立ちを隠せない。 そんな中、合田の舎弟である杉浦に呼び出された角谷と丸野。 2人を前に、合田は「ときめかせ合いゲーム」をすることを強要する。 そのルールは「相手がときめきそうなことを行い、生き残ったほうが勝ち」。 すなわち、2人だけのデスゲームだった…。

合田の舎弟・杉浦の裏切りによって合田がときめく秘密を知った角谷は、丸野、杉浦と共に、合田に「作戦」を決行。死別した兄との思い出である「こちょこちょ」によってときめかせることに成功した。 作戦を成し遂げた角谷たちだが、その様子をAI犬があざ笑う。参加者たちの過去を調べ上げ、実験のモルモット扱いするAI犬に激昂する丸野。角谷は、実験が始まってからの出来事をAI犬が誘導しているのではないかと疑念をぶつけた。 廃倉庫内で二手に分かれた角谷たち。丸野と2人きりになった杉浦は「丸野は角谷のことをどう思っているの？」と丸野の気持ちを尋ねる。 一方、ひとりで残っていた角谷は、毛布の下から丸野が自分に宛てて書いた手紙を見つける。それは角谷への想いを綴ったものだった。その手紙を読んでいる角谷の元に、突然、血を流した杉浦が現れた…。

合田を見捨てることができない丸野は、杉浦とともに合田を捜しに出かけたが、杉浦だけが息を切らして戻ってきた。杉浦によると、丸野は隠れていた合田に殴られて捕まってしまったという。 状況が把握できず、混乱と困惑の中で丸野の行方を捜していた角谷は、倒れている丸野を発見。 反応がない丸野を前にした角谷は、丸野に会えて自分が変われたこと、そして丸野への感謝の想いを伝えられなかったことを後悔し、叫び声が廃倉庫に響いた。 そんな中、杉浦が姿を現す。「探してたんだろ」と、杉浦が無造作に転がしたのは、毛布にくるまれた血だらけの合田だった。 さらに杉浦は「ときめき」について饒舌に語り始める。それを聞いた角谷は杉浦のこれまでの不可解な行動を思い出し、隠された事実が明らかになる。 本性を現した杉浦の、狂気の暴走が始まった…。

何度もこの実験に参加し、その全てで生き残ってきたことを明かした杉浦。 実験で勝ち抜く術を身につけた杉浦によってこの実験は支配されていたのだった。 自身の秘密を隠すことなく暴走する杉浦だったが、角谷と丸野はその屈折した自己顕示欲を逆手にとり杉浦を自滅させることに成功した。 一方で、重傷を負った合田は、角谷と丸野への感謝の言葉を最後に静かに息を引き取った。 残されたのは二人のみ。 惹かれ合っている者同士の殺し合いを期待して興奮するAI犬が思い出したかのように新たな試練を課した。 急なルール変更に憤る角谷と、AI犬の正体を探る丸野にAI犬がこの実験の真実を明かす。 刻々と迫る実験の最後の時。 一人で生き残った時のため、お互いに頼んでおくことを話す丸野と角谷。 これから起こる嵐を前にして、束の間の平穏を過ごす二人だったが… さらなる悲劇が待っているのだった。