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BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.8
捜査中に頭に銃弾を受け、生死の境を彷徨った、警視庁捜査1課刑事・石川安吾(小栗旬)。 奇跡的に弾丸を頭部に抱えたまま生き延びた彼は予想もしない特殊能力を手にすることとなる。 
それは・・・「死者と会話ができる」能力。 弾丸を摘出しなければ、石川はいずれ死ぬ。手術をしても、助かる可能性は低い。 石川は手術を受けず、残された時間を他人を救うために使う決断をする。 被害者=死体の声が聞こえる刑事の、普通ではない捜査が始まった。 
しかし、死者と話せるタイムリミットはその死体が荼毘に付されるまで。 
被害者の証言から犯人を聞き出せても、証拠がなければ犯人を捕らえることができない。 死者の声は石川にしか聞こえない。 情報屋の赤井(古田新太)、潜入と情報収集のプロ鈴木(滝藤賢一)、ハッカー兄弟のサイモン&ガーファンクル(野間口徹、浜野謙太)など外部にユニークな協力者を多数得ながらも、警察組織の中ではひとり、石川の孤独な闘いが始まった。 
「SP」の金城一紀の原案によるユニークな刑事サスペンスドラマ。
善と悪、生者と死者の危うい間に立ちながら、被害者の声を聞きハッカーなど違法すれすれなやり方で証拠集めをして犯人を追い詰めていく石川の孤独な捜査、刑事と裏社会の住人の立場を越えた石川とハッカー兄弟たちの絆、孤独な石川の捜査をサポートする同僚刑事の立花と比嘉(波瑠、青木崇高)と石川の友情、捜査の中で炙り出される人間の二面性、骨太な刑事サスペンスドラマ。最終回のオチは、日本のドラマになかなかない衝撃的なラスト。
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