ゆかちん

デアデビル シーズン3のゆかちんのレビュー・感想・評価

デアデビル シーズン3(2018年製作のドラマ)
3.6
Netflix版marvel、途中で止まってたけど、昨年後半からジリジリ観てたのをようやく完走!
その間にホークアイやらなんやらで出てくるからバグったw

いやー。さすが骨太。
更に暗く重く。

そして、ついにキングピンになるウィルソン・フィスクの憎たらしいこと憎たらしいこと!笑。
ヴィランも命、て思うけど、こいつなんでもいいから死んでいいと思う!て思ってしまった笑。
その周到な策略と相手を攻略するマインドゲーム。見事といえば見事だけど、ほんま汚い。
ムカムカ。
ヴィランにもヴィランなりの正義があるかと思うんだけど、こいつ完全自己中やん、という。
自己中も仕方ないとしても、自己中で許される範囲を超えることやりまくってるから、オーイ!て。他人の権利を奪い、奪うだけでなくその周りまで傷つけまくることは、あかんでしょう。
同情全くできひんかった。。
でも、そういう演技をしたヴィンセント・ドノフリオが凄いんだろうな。
しかし、それ以上に激ヤバ人間だったヴァネッサ。最後二話だけ出てきただけやのにこの人クソやなと思って印象強く残ってしまった。

そして、ブルズアイになる前夜で終わったデックス。
なんか可哀想だなとも思える。。。
彼の中にも善の心はあるんだから。
「善い人間でありたい」と願う気持ちはあり、努力しようとしていたのだから。
このシーズンでは、彼の、もしかしたら善人だったかもしれない人間が、いかに悪人へと変貌するか…という描写がよかった。
彼の技能については非現実的かもやけど、その人となりや変化は結構リアリティあった。
ただ、危ういというかほぼアウトなサイコ人間だけどね。。そして、犯した罪は許されない。
彼の中にある微かな善の心が揺れ動いて迷いみたいなのが生じるときの虫が飛んでるような音がいい表現だなと思った。
彼には、フィスクに操られて殺人マシーンになって酷いことしたことは許せないけど、どこか可哀想だなと思えた。
てか、ジュリー可哀想すぎる。
これは同情する。
でも、もしシーズン4があれば、彼を繋ぎ止めてた善の心が消された完全ヴィランに堕ちたブルズアイになってたのかな。
てか、そうなったら死しか待ってないような。
そして、4があればカレン殺されてたんやろか。確かコミックはそうというのを観たような。
演じたウィルソン・ベセルめっちゃイケメンだった!!
精神ギリギリで葛藤してるところうまかったな。
しかし、何投げても当たるって、少し距離ある闘いなら結構強いよな〜。
銃も跳ね返させてるとか。

ナディーム捜査官!!泣ける!
この人は、ほんま、一般人代表としての描写でリアルだった。
多分、多くの人は彼のようなのでは。
善い人間でありたいし、実際に善人。
道徳心もあり、勇敢。
でも、大切なものがあり、どう考えても罠にはめられて抜け出せない、大切な人を守れない、となったとき、悪に流されてしまう。
それでも良心と正義感は腐らせず、翻って命を捧げて反撃する。
泣ける〜。泣ける〜。
ナディーム捜査官役のジェイ・アリ、かっこいいと思った!ええ役者さんやん。
で、なんか別所哲也とか思い出した。日本人がやるなら別所さんがやってほしい笑。
あの最後の彼の行動、自暴自棄ではなく、しっかりフィスクを倒せるよう遺したのが、ほんと賢い人だったのだなと。
自分を殺しにきたデックスが現れたとき、「お前で良かったよ」なんて、うわーん。。
でも、命をもってってのは残念だったな。。
良い人も悪に堕ちる可能性は十分あるてことを示した人物だったけど、そこから正義に戻るのには命と引き換えである…ということになるなんて。。

神父様…悲しみが深い。。
シーズン1から、ずっと支えだたのに。。
そして、いつもいつも、ハッとなる言葉をかける。宗教的なというより、全般に当てはまるような。今回はジョンレノンの言葉を引用してたけど笑。

シーズン3で出てきて、ディフェンダーズの闘いの後マットの傷を治していたシスター。
やっぱりではあるけど、マットの母。
彼女の聡明さはマットに引き継がれてるのかな。
無愛想だし掴みづらいところはあるけれど笑。
なかなか辛い過去だね。。
でも最後、マットとの関係が良くなってよかった。

フォギー、やっぱめっちゃええやつだ!
映像化されたmarvelキャラの中でトップクラスの善人でナイスガイじゃないか?
今シーズンもしっかり彼らしく闘っていた。
彼はマットの良心だな。
あんな友達ほしい。。

カレン、シーズン1からほのめかされていたヤバそうな過去が明らかに。
いやー、闇やろなって思ってたけど、ほんまにド闇。
これは辛い。自業自得だけど、これは辛い。
そして、パリピジャンキーだったのね笑。
銃撃てる伏線もあったし、暴力的な威圧にも屈しないのもここからなのね。

マット、落ち込んで拗れて堕ちてたけど、なんとか持ち直した。
やっぱチャーリー・コックスが演じるマット好きだ。
デアデビルのスーツは着ず、シーズン1のように黒い服で。
マットが猫みたいにピクピクって首動かすのなんか好きやな。
デアデビルのときもいいけど、マット・マードックの時の方が好きかも。
ほんまに見えてない人に見える目の動きが凄い。あと、見えてないから目線別に行きながらスッと別に歩いたり飛んだりするのも、おおっと。
てか、あの目隠し状態でよう動けるな〜!
薄く見えてるんだろうけど、それにしても。
スタントの人も含め、ようやるわ。


デアデビルは、ビーム出すわけでもないし、武器を軸に闘うわけでもなくて。
ボコボコ殴る蹴るが主だから、正直そんなシュッとしたヒーロー感はなくて、めちゃ泥臭い。
そして、人を殴るけど、自分も同じくらい傷つきながら倒す。
そのボロボロさが、なんだかググッときますな。

そして、カトリック教徒てのもあるけど、悪を倒すけど、殺さずというところも。
今回、最後キングピンを殺しそうになりつつ留めたところ、オーってなった。
心底殺したいけど、お前のために堕ちない、か。
そうだよね。





恐怖がいかに自分を縛り、大切な人を遠ざけるか。
恐怖を乗り越えろ、許す勇気を持て。
恐れを知らぬ男になる勇気を持て。


神父様の言葉、素晴らしすぎる。

恐れ知らず…デアデビルの由来となるわけですな。

今シーズンは、恐怖、もテーマなのかな。

デックスやナディームは恐怖に呑まれた。
フォギーたちは恐怖に負けなかったんだな。

恐怖といえば、先日見たグリーンランタン思い出した笑。あれも恐怖との対峙。



さて。

MCUホークアイに出てきたキングピンはこのキングピンなんだろか?
それにしては弱すぎたよなーと。
もっと周到やし、あんな前線に出てくる感じでもないし、あまりにも違うなというか。
マヤやジャージマフィアとの関連性が当たり前やけど無さすぎるの無理あるくない?

でも、MCUキングピンはあまり目立ちたがってなかったし、人の心理操るところは顕在みたいやし(ローニンも操ってた)。
うーん。

でも、あのマットはこのマットでも良いな。
一瞬すぎたけど。


デアデビルって結構語ることが多いキャラクターだな。
MCUでも色々描かれたらいいな。
ゆかちん

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