ゆかちん

SHERLOCK/シャーロック シーズン3のゆかちんのレビュー・感想・評価

4.1
シャーロックがどんどん柔らかく可愛らしく人間らしくなっていくのがわかって、きゅんきゅんしたし、ニコニコした。
ジョンはもちろん、彼とその近くにいた人たち…モリーやレストレード警部、ハドソン夫人などなど…が、彼にとって大事な存在になってるのがジワジワきてジーンとくる。

シャーロックの笑顔が増え、仕草が可愛くなってきたし、自分のことをより客観的にもみれるようになってる感じもする。

そこには、ジョンの功績もだけど、メアリーの存在もある。
賢くしなやかにシャーロックとジョンをうまく転がす只者ではない女性。
彼女は何者か。「うそつき」?

あと、やっぱレストレード警部がどんどん好きになる笑。


シーズン3は、シーズン1と2を経たシャーロックの成長と心の変化を表すシーズンだったな。
一周目の時は、3話の最後のシャーロックの判断に、マイクロフトと同様に「何をしたんだシャーロック」となったけど、二周目した結果、彼がどういう人になったのかを鑑みると納得のいく行動かもしれないなと思った。




第一話 復活!
実は生きてたことを伝えたら、ジョンは喜んでくれるかなってウキウキしてたらドチャクソ怒られるという流れが愛おしい笑。
きっと、シャーロックがあんなに真正面からパンチとか食らうの珍しいんじゃないかな笑。
それはジョンの剣幕をみて受け止めたんだろう。
そして、ジョンに近づく女性は大概ライバル視?邪魔扱いしてたけど、メアリーだけはなぜかすんなり受け入れる。
離れてから2年経過した今だからかもしれないけど、メアリーには何か感じたんだろう。

ジョンの他にも、モリーやレストレード警部に会いにいくとこ好き。
てか、レストレード警部にギュッッ!!とハグされたとき、少し驚き、彼の情を肌で感じ取ったような表情をしていたのがよかった。人間になってきたというか笑。
あと、最後、アンダーソンにゴメンと泣きつかれたとき、戸惑いながらチョンチョンとぎこちなくアンダーソンの肩を触ってフォローしてるのも良かった。カンバーバッチ先生はこういう演技もうまい。

感情をシャットアウトしてきたシャーロックが、相手の感情を受け取ってて、自分でもびっくりしているような。
それまでは自分のものはもちろん、相手の感情については興味がなかったし、自分の外にあるものとして距離を置いて見ていた感じがしたけど、この回の彼をみると、自分の中にも受け入れだしたのかなぁと。

モリーが指輪をしているのに気づいた時の会話、マジ切なくてカッコよかった。

さらわれたお姫様ジョン、これが今シーズンの伏線か。

そうそう、最初、シーズン2の最後、シャーロックの自殺は実はこうだったんじゃないかとアンダーソンが立てた仮説の映像で、窓を割ってモリーの部屋に入り、髪をワシャワシャと整えて〜からの〜モリーに流れるようなキス!という少女マンガなのがあって、カンバーバッチ先生がえげつなくかっこよかったw



第二話 ジョンの結婚式!
三の兆候、そういう意味かぁ。
この話が一番好きかも!
でも、この話のエモさが増し増しになるのはシーズン1から見てるからこそなのかな。
シャーロックのスピーチに泣きそうになりました。。。
あと、最後のジョンとメアリーに君たちは良い親になるよ、と言ったとこ。
思わず私も、シャーロックという子供を育てたじゃないか!って思ったら、シャーロックも同じこというててキューンとなった。

そうそう、最初からシャーロックが可愛い。
あと、メアリーには素直になったりして、そういうのも面白い。
それがわかってるシャーロックの成長ぶり!
感動しましたww

事件も結構面白かった。
そういうふうに殺人を犯そうとしていたとは。。
前に起きた未解決事件が点となり、今回の事件に繋がるという細かく刻まれた話でしたな。



第三話 何をしたシャーロック。。
マグヌセンを演じていたのはマッツ・ミケルセンのお兄さん。
一回目見た時はまだ俳優さんのことあまり知らなかったから普通に見てたけど、今見ると、時折マッツ様と似てるなと感じる表情とかがある。やはり兄弟なんやな。…兄さんの方が顔立ちも英語の発音も整ってる気がした笑。

そして、ついにメアリーの「うそつき」の真実が明かされる。
あんなにそつなく優秀なの、なんかあるやろなとは思ってたけど、まさかの暗殺者。
彼女に銃で撃たれたシャーロック。
でも、そのことについて、彼女の真の狙いもしっかり見抜き、むしろ命の恩人という。
シャーロックは、メアリーが何を抱えているか、その事情を推理して汲み取った上で、対応する。
ジョンに彼女の姿を隠すのではなく、ちゃんと知らせて、その上でジョンが彼女を受け入れるように促す。
シャーロックにとって、ジョンとメアリーの夫婦は守るべき存在となったんだなぁと。
マグヌセンを撃ったのは、そこなんだろう。
マグヌセンが多くの個人情報や弱みを物質で残していたならそれを燃やしたりすれば解決だったけど、全ての情報はマグヌセン自身の中にあるから。
その情報を消滅させるためには彼を殺すしかないと。。
もちろん、マグヌセンのことが嫌いなのと、メアリー以外の多くの人に対して恐喝をし、このまま放置していてはイギリスをはじめ世界を操る悪い存在というのもあるけれど。
でも、ヒーローになりたければ撃ちはしないだろう。
ヒーローではない、社会的病質者だ、ていうセリフに納得。

もちろん、あの場は孤立した場所で、そこにマイクロフトがいるからこその行動なんだろうけどね。

でも、計算した中で最善の道と判断したからとはいえ、ジョンとメアリーとお腹の子どもを守るために行った行動だったのかなぁと。。

あ、ちなみに、マグヌセン、どうやってあんな細かい情報手に入れたんだろね。マインドパレスの中にあるということは、一回はそういう情報を目にしたてことやんね。そこも凄いんやな。



miss me??


モリアーティって、シーズン1と2の黒幕だけど、よく考えたら本人が出てくる時間てそんなに長くはないような。
それなのに強烈なインパクトを残してて、ずーっと彼が覆ってるように感じる。
アンドリュー・スコットまじスゲー。



第四話は、マインドパレスに沈んでる話かな。
マルチバースみたいな世界観で面白かった。
映画の方に感想軽く書こうかな。
ゆかちん

ゆかちん