トランティニャン

メディア王~華麗なる一族~ シーズン3のトランティニャンのレビュー・感想・評価

4.0
シーズン2の終わりからシームレスに繋がったシーズン3。結論としてはシーズン2の多彩なロケーションが好きだったというのと、序盤(特にE2)でやや飽きが出てしまったので満点とはいかなかった。どうせケンダルが上手く行かない(こと切れる)のがすぐ見えてしまったとも言える。(「Rape Me」や「Honesty」は爆笑したけど)

ただ、後半は堂々たるドラマ王者ぶり。E5株主総会(傑作ドタバタコメディ)、E6共和党パーティー、E7ケンダル爆誕会、E8-9トスカーナと毎話演出の幅も広く求められるロケーションとシチュエーションで露悪的なアンサンブルを見せつけてくれる。そんな中舌も下も最高のパフォーマンスをみせたのがローマン。説教シーンは最高に笑わせてもらいつつ、父性と母性双方に対するコンプレックスに蝕まれた姿にやや同情してしまった。

そう、シーズン3まで来ると、相変わらず誰も支持できないけどそれぞれに同情してしまう。最後の幕切れも、ローガンの心情を察するにこれしかないよ、と同情してしまったので……