昭和の映画を観ているような、ゆったりと情感あふれるリズム、笠智衆が主演だからか、あの丸い背中を見ているだけでだだ漏れる小津エッセンス。蓼科の風景とともに流れる武満徹のスコアが、まるで往年の西部劇を観て>>続きを読む
初めて大河と三谷幸喜を完走できた。ターニングポイントはやはり佐藤浩市扮する上総介の誅殺だろう。ここで、これが血生臭い鎌倉初期の物語であることを一気に突き付けられた。
登場人物を時にコミカルに描く三谷脚>>続きを読む
1話30分×8話、ワーカホリックな店内に没入するには、疲労感がある時が良い。
ダメな邦題から程遠く倍速視聴してるのかと勘違いするほどキッチンは忙しなく騒々しい。そこに頭を悩ますリアルなトラブルとリッチ>>続きを読む
始まるまでは、キャスティングに魅力を感じていなかったりして腰が重かったが、いざ観始めたら再びウェスタロスに引き戻されどっぷり浸かってしまった。『ブレイキング・バッド』に対しての『ベター・コール・ソウル>>続きを読む
5点以外付けられない。完璧なサーガの終わりだった。
13話の使い方を予想できた人もいなかっただろう。じっくりとした語りと大胆な判断で、重要なシーンが続いていく。「タイムマシン」のように時間軸を行き来し>>続きを読む
ずっとマーカス・マムフォードのテーマが脳内で再生されるほど、すっかりラッソに魅了されてしまった。
ラッソは分け隔てなく、心の扉を開けに来てくれる。ただの快活なおしゃべりアメリカ人ではなく、人生の痛み、>>続きを読む
シーズン2の終わりからシームレスに繋がったシーズン3。結論としてはシーズン2の多彩なロケーションが好きだったというのと、序盤(特にE2)でやや飽きが出てしまったので満点とはいかなかった。どうせケンダル>>続きを読む
史実と比較すると脚色がかなり加わっているようだが、ナレーションが記者のアンドレアに交代したこと含め、これはメキシコ人によるメキシコ現代史。ゆえに最後は駆け足感もややあった。この先も麻薬戦争は続くし、そ>>続きを読む
追加エピソード含めようやく観終わった。ちょっと観ては中断しての繰り返し。もはやその程度の存在になってしまったということ。ここまできたら最後まで見届けないといけないというサンクコストが重くのしかかる。も>>続きを読む
『トゥルー・ディテクティブ』S3と『ある家族の肖像』を掛け合わせたような、アメリカ郊外のミステリーと人間ドラマを濃厚に味わえるHBOな力作。
薄化粧で胴回りもしっかりしている「ばあば」ケイト・ウィンス>>続きを読む
とりあえず記録。
とわ子不在の元夫たちの恋の終わりを描いた回が個人的なハイライト。
とりあえず記録。
評判に反して観ていく内に疲れて冷めてしまった方。
前シーズンを遥かに上回る傑作ぶり。継承と生き残りを巡り、まさに沈みゆくクルーズ船の中で上手く行かなそうな作戦を話し合い、全員ゲスな超金持ちが含蓄の無い言葉で罵り、泥仕合をみせるだけのドラマが何でここま>>続きを読む
5話しかないのに、これまでと違って一気に観られず。
アジズ・アンサリが監督ゆえデフがほとんど出てこず、デニースとパートナーのアリシアの物語である上に、スタンダードサイズ・固定撮影・長回しという演出上の>>続きを読む
とりあえず記録。
田村正和追悼ということで何となしに全部観てしまった。クライマックスでエモく味付けするのは清張作品らしい。
「馬鹿野郎」と唐突にらしくない決め台詞?を放つ田村正和と、あまり似合わない悪>>続きを読む
コロナと比較される割に当時の記録に乏しいスペインかぜ。菊池寛や本作の志賀直哉がこのような作品を残していたことすら知らなかった。
志賀直哉は郊外の我孫子を拠点としていたこともあり、都心の感染状況が多く>>続きを読む
とりあえず記録。
DMMをモチーフにした設定が面白過ぎて、坂元裕二だと意識しないまま観たのでもう一回観たい。
ギャングもの×戦闘アクション、すなわち地獄!
回を追うごとにエスカレートする、複雑で陰惨な暴力。『ザ・レイド』ギャレス・エヴァンスということで銃撃戦や格闘のクオリティが凄過ぎるのはデフォとして、オノ>>続きを読む
シーズン2として観たいくらいの、圧倒的な密度だった。こんなタイトルなのに、事実も課題も空気も情緒も配慮も願いも、何からも逃げずに。パーソナルな状況ともシンクロしまくった。
2月〜4月の感覚を呼び覚ま>>続きを読む
(分かっちゃいたけど)最高の1000倍返しだった。最後はまさかの柳沢慎吾(笑)。かつての敵が皆一目置いてる半沢に手を貸し、渾身の元気玉を悪徳政治家にぶつける流れはまさにドラゴンボールの世界。半沢と大和>>続きを読む
デレクの作品は今後ドラマで観たいと思える、あらゆる表情・感情が溢れ出す傑作だった。
双子の弟ドミニクには精神を病める兄トーマスのショッキングな行為から一貫して、自分の力ではどうしようもない悲劇が相次>>続きを読む
予想通りエミー賞を獲った本作。自分は映画も原作も未見のまま突入。せめて映画は観るべきだったか。
この「続編」が生まれた背景は重々理解しつつも、序盤はロバート・レッドフォードが大統領の並行世界のディテー>>続きを読む
キャロリンやコンスタンティンらサブキャラの造形が深まったシーズンながら、ヴィラネルとイヴ二人の物語と大枠のストーリーに大きな展開が見られないまま終わってしまった。「鮮やかな殺人」が見ていられるうちはま>>続きを読む
『キング・オブ・メディア』(が正式タイトル?)ようやく観終えた。
ここまで徹底して誰にも感情移入できない胸糞悪さがありながら面白いドラマも珍しい。会社も家庭も強烈な家父長制によって築かれた帝国にクラッ>>続きを読む
シーズン1の衝撃的な幕切れからシームレスに始まるのが素晴らしい。
重傷を負いながらも、機転と殺傷力でサバイバルするヴィラネルと、前シーズンの余波からバランスをさらに崩し、ヴィラネルの手引きでいよいよ善>>続きを読む
何度観たか分からないくらい再放送されていたような。
貧乏青年がひょんなことから一流の生命保険会社に就職し、ドタバタしつつもサクセスストーリーを邁進していく。で、渡米して戻ってきたら拝金主義に陥る(その>>続きを読む
とりあえず記録。
前に20年後の放送があった時に観たが、記憶とは都合よくできてるものだと思い知らされた。
もやもやしつつも1話30分というのもあり、あっさりと観てしまった。が、Twitter上に溢れるミソジニー批判を見てさらにもやもやしてしまった。
禍々しいものを描こうとして、過去の猟奇事件に解を求めた帰>>続きを読む
予告を見た当初は、「倍返しだ!」に象徴されるように、あまりにもオーバーな演技・演出から敬遠していたTBSドラマ『半沢直樹』。
当時はこんな国民的大団円を迎えることになるなんて、全く予想してなかった。>>続きを読む
タイトル通り、サイコパスの国際的暗殺者ヴィラネルによって、殺人鬼マニアでMI5の職員として平凡に過ごしてきたイヴは、シーズンを通して「殺される」。
それはこれまでのイヴを解放するということ。ヴィラネル>>続きを読む
坂元節やうんちく、そしてジュディマリまでパンパンに詰め込んで、その上刑事?ものまでテンポ良く2時間ドラマにした手腕は素晴らしい。けどやっぱり2時間では食い足りない。会話も凝りすぎて冒頭やり過ぎ感や二次>>続きを読む
韓国の映画は好きだけど、ドラマは厳しいと思ってたが、友人の勧めるままに鑑賞、そして1週間で完走。
しょうもな(特に終盤はこってりしてて微妙)と思う場面も多々あったけど、「半沢直樹」な土下座復讐劇として>>続きを読む
とりあえず記録。
宮崎駿への対抗意識からとはいえ、光生のあれは言い過ぎ。
あまり感想は変わらないけど、シーズン3もやれるはず。二人や豪華なキャスティングが醸し出す雰囲気何もかもが良い。最終回は長倉家だけで登場人物ほぼ動員して終わる、往年のホームドラマなファンキーぶり。
とりあえず記録。
とにかく小泉今日子と中井貴一の飲みシーンが最高。二人の掛け合いだけで1時間やってくれと思えてしまう演技とセリフ。繰り返される長倉家のドタバタを不快にさせない中井貴一の貴重さもすばらし>>続きを読む
今シーズンは1話1話のアップデートが半端ない。確かな撮影、演技、演出さえあれば感情を吐露する言葉はいらない。
正直、これ『ブレイキング・バッド』に接続するんだろうかとすら思う。あのソウル・グッドマンに>>続きを読む