トランティニャン

テッド・ラッソ 破天荒コーチがゆく シーズン1のトランティニャンのレビュー・感想・評価

4.5
ずっとマーカス・マムフォードのテーマが脳内で再生されるほど、すっかりラッソに魅了されてしまった。
ラッソは分け隔てなく、心の扉を開けに来てくれる。ただの快活なおしゃべりアメリカ人ではなく、人生の痛み、苦みも知っている。ウィル・スミスのように平手打ちしなくても大事な人を守ることはできるし、某監督のように下品に怒鳴りつけたりすることなく人を目的に向かわせることはできる。どんなにつらくても、ポジティブに振る舞うことで壁を乗り越えられるんじゃないかと思いたいし実践したくなる、凄い作品だ。プレイそのものをあまり描かずして、フットボールや英国を上手く捉えている。
30分×10話で小気味良く、笑って泣いて吹き替えでも観たくなる作品は久々だ。
シーズン2へ期待を込めて4.5。