April01

ウォーキング・デッド8のApril01のレビュー・感想・評価

ウォーキング・デッド8(2017年製作のドラマ)
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記録
ここまできて、今さらながら、メインのリックにほぼ感情移入できてないことに気づく。リックに反感覚える派なんだと確信。
最近ハリーポッターシリーズ見直したところで、その時も全編見終えてからアレ?なんかメインのハリーにほぼ感情移入してないなと驚き、でもなんで面白いのか考えたら、周囲の登場人物の魅力なんだという悟りがあったのと符合する。

ラストのエピについての感想は、ダリルとマギーの気持ちの方に自分は寄り添うかな~。リックはいいカッコしすぎ、正義ふりかざして正論すぎって感じで。
しかもカールの手紙をダシに使ってるけど、カールはニーガン宛てのお手紙用意してまで殺し合う必要はないと呼びかけてるのみで、まさか奴隷状態で監禁しますよ独房で見守り朽ち果てろという宣告はしてないので、そこはリックのズル賢いところ。

一番頭にきたのは、カールを理由に10カウントをニーガンにお願いしておきながら、カウントしながらホロリと感情に流される弱さを見せたニーガンをカウント中にっていうのが、卑怯すぎ。
ニーガンのやってきたことに対して憎しみと嫌悪は有り余るほど👿
だからこそ、そんなズルイことするくらいなら、コ〇しなさいよ!と心の中で叫んでしまう。
めちゃくちゃ後味悪いモヤモヤな顛末。コ〇せ!と泣き叫ぶマギーの方に感情移入してつらい😭

そのくせ、カールの気持ちを尊重したみたいなイイ人ぶってナルってるところが余計に気に入らない。

アトランタ時代のモラレスとリックの再会は、これだけの長丁場を経てくると、アトランタのモラレスと言われても、誰でしたっけ?って感じで全然思い出せなくて、もう誰でもいいやって感じでダラ~とそのへんは流し見で会話聞いたら、途中で家族と一緒に別れた人ねってことで、調べる気力もなし。

一番気持ちが揺れたのがドワイトの存在。
Dが危険な立場になりすぎてハラハラして緊張感マックスになり怖い。
あれだけのことをして憎いのに、立場を変えてからは、だんだん好きになってきていた。
特にニーガンとサイモンの対決の時グレゴリーにマップ渡してヒルトップにいるリックに知らせろと指示する決定的な行為をとった瞬間は、ついにやったか、と怖くて緊張感でワナワナして一旦休憩しなければならなかったくらい。

グレゴリーもあの時Dの指示にすぐ従ったのは立派なんだけど、いわゆる日和見ゆえの身軽さともいえる😅
グレゴリーがあっち行ったり戻ったり忙しくて笑えるのは、緊張感の中のおトボケ担当みたいで自分的にはゆるキャラ扱いだったりする😁
なので次シーズンの展開をすでに知ってる今は少し悲しい😢

オーシャンサイドに援軍頼みに乗り込むエピは唯一ダレてしまったかな。

マギーはまだお腹も大きくなってないのに、なんでゲイブリエルはドクターを緊急に戻そうとしたのか意味不明。そのせいでドクターが・・だし、ゲイブリエルも負傷。迷える子羊キャラから抜け出して覚醒したかと思ったのに、また戻っちゃった感じで、登場した時からの一貫して一貫しないキャラぶりは健在。

モーガンの反動がすごくて、思想的によく右と左は紙一重と言われるけれど、まさにそれ。極論に走る典型で、登場人物をパターン化する中でも一番わかりやすい描かれ方をしている。

今までも喪失に覆われた物語ではあったけれど、このシーズンで失われたものは、ちょっとリカバリーができないくらい大きくて、それが突然きた時は、えー!!!もうこのシリーズ終わりでしょ!!!くらいのショック。
家族単位で言えば、リックが確かミショーンに語ったセリフで、ジュディスの父は自分じゃない、ローリの浮気相手かつ自分の親友シェーンの子だ、それが本能的にわかると口走った場面があるので、そう考えるとカールは血を分けた子供だけど、ジュディスとの血縁はない。
それが喪失感の大きな理由でもある。繋がってたものがとうとう途切れたか、という。

あとオジサン、オバサンばかりだと、フレッシュ感に欠けるんだよね。
かつてキャロルの娘ソフィアと無邪気に遊んでた姿も愛らしかったし、アレクサンドリアに来てから同年代のロンとの危ういやり取りや、イーニッドとの淡い恋みたいなのも、この寒々とした荒んだ世界の中でリアルな現在進行形の成長と生命を感じることのできる要素だったのに。
このマイナスな空気から、モチベーションを保って見続られるか?!ってところ。
April01

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