瀬名と南の積み上げてきた信頼、そしてすれ違い。だからこその感動が最後に待っている。
何よりも今考えるととんでもない豪華俳優陣で構成されているものだ。
木村拓哉、山口智子、竹野内豊、松たか子、稲森いずみ、広末涼子、りょう。
誰もが主役級の力を持つ俳優陣。
だけど、自分の中で最も愛着があり、気の毒なのが豊原功補演じる杉崎さん。
大人としての精神力だけでなく、出来すぎた人間で心配になるレベル。バツイチ子持ちというパーソナリティは南にとって障壁になったわけだが、正直杉崎さんの感情を踏まえると居た堪れない。
だけど、脚本の推進力はこの頃の北川悦吏子はさすが。
最近は時代に取り残されたのか、とんでもない脚本が目立つから本作の良さが際立つ。
そして主題歌の久保田利伸『LA・LA・LA LOVE SONG』はミリオンセラーの大ヒット。何度聴いても素晴らしい。
ドラマの中で南が歌うMy Little Loverの「Hello, Again 〜昔からある場所〜」、本作の挿入楽曲で瀬名がコンクールで演奏する「ヒナタ・ラプソディ第1番変ロ短調Op.38」など、音楽が全体を通して素晴らしいのも本ドラマの特徴だろう。