ウシュアイア

若葉のころのウシュアイアのレビュー・感想・評価

若葉のころ(1996年製作のドラマ)
3.3
母親と死別し、飲んだくれの父親と幼い弟と妹と暮らす武司(堂本剛)は苦学して名門私立高校に入学し、アルバイトで家計を支えながら勉学に励む。武司は地元大病院の院長の息子で何不自由なく暮らす甲斐(堂本光一)に対し、鼻もちならないヤツだと思いながらも、次第に親しくなる。
家に出入りしていた幼なじみの泉(奥菜恵)を父の暴力から守るため、武司は父ともみあいの末に、父を刺してしまい、更生施設に入れられてしまう。

甲斐は実の父親からの愛情に飢えていたことから、武司が施設に入れられている間に、泉と親しくなり二人の間に子どもができてしまう。また、武司の亡くなった母親はかつて甲斐の父親と不倫関係にあり、武司の本当の父親は甲斐の父ということが分かる。(飲んだくれの父親が荒れていたのはこのせい。)武司は出所後、甲斐への復讐心から、弟と妹とともに裕福な甲斐の父親に引き取られ、甲斐の父親の期待(跡取りになる)に応えようとする。(ここまでが起承転)


90年代後半はティーン向けのドラマが数多く放送されていた。Kinki Kids主演のドラマはハズレが少なかった。

あらすじを書き起こしてみると、昼ドラ並みのドロドロ。宅麻伸演じる甲斐の父親が悲劇の元凶なのだが、罰が下った覚えがないので、なんだか釈然としなかった気がする。

裕福な甲斐は自分にないものを求めて甲斐と交流しようとするが、知らず知らずのうちに苦労人の武司を傷つけてしまう。そういう関係性ってわかるなぁ。

そして三角関係となる奥菜恵演じる泉はやはり魔性の女。自分に気がある男に自分から優しくしてしまう、男にとっては自分から好きになってはいけないタイプ。

北浦共笑さん演じる甲斐の父親と不倫関係にあり、序盤では甲斐とも関係をもってしまう女性教師もなかなかの魔性っぷり。
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