このレビューはネタバレを含みます
SPECシリーズで人気を博した、真野恵里菜演じる心を読める能力者星サトリを主人公に、彼女のルーツに焦点を当てたスピンオフ作品。恐らく、SPECシリーズが好きな人は、SICKSよりもこちらを好むだろう。
田舎の高校で、美術部の陰キャだったサトリは、ある日想いを寄せる人の心が読める能力に目覚める。しかし、その能力のせいで、自分に向けられる悪意や知りたくない他人の心うちまで知ることになり、耐えきれなくなったサトリは自殺を図ってしまう。運良く生き延びたサトリは、入院先の病院で、態度は悪いが自分の事を真摯に受け止めてくれる主治医と出会い、恋に落ちる。彼との出会いがきっかけで自身の能力と向き合い、信じられる仲間を見つけることができたサトリの前に、山口紗弥加演じる、邑瀬帝法が現れる。帝法は他人の心を操る能力を持ち、サトリの大切な人を使い、サトリ自身を掌中に入れようと企んだ。サトリは一度は呪った自身の能力を、今度は大切な人を守るために使う決意を固めるのだった……。
堤幸彦節を交えつつ描かれる、心を読む能力者と心を操る能力者、両者の決闘はかなり魅力的。帝法の決め台詞は頭から離れないほど強烈笑
トリックの要素も強く出ているため、真野ちゃんファンはもちろん、堤幸彦作品のファンにおすすめ。
