Mayo

THIS IS US/ディス・イズ・アス シーズン5のMayoのレビュー・感想・評価

5.0
恒例のお誕生日から始まる初回。
コロナ禍、そしてBLMのある世の中になっている。コロナの最初の頃はこうだった、BLMが話題になる世の中はこうだったなと思い返せるほどやはりこのドラマの中はリアル。マスクをつけているんだけど近づいたら外して話す、というなぞのルールをドラマの中で徹底したのは正解。いや、外さんだろと思うんだけど、喋ってる時顔見えないとドラマにならないし、だからと言って最初からつけないのは変だし、よく考えられていると思った。

シーズン5にもなって、またランダルの出生の話を持ち出してくるところが本当にすごい。なんだろう、人生って日々のエピソードの積み重ねでできていて、その一つ一つが自分を形成しているっていう素晴らしさを思うと共に、テレビドラマってその一部を切り出したものでしかないんだってことを思い知らされる。
どの家族にもあるような小さな毎日の描写と、ものすごくインパクトのある衝撃の事実。この緩急がすごすぎる。

もう泣くために見てるんだけど、出産の回が最高だった。
この夫婦はだれ?っていういつもの感じで始まり、新パターンの展開。写真や動画の送信技術を開発した人の話入れ込んできて、そこに山荘に飾ってある手形の絵のエピソードも絡み、みんなでビデオ通話のラストが最高に感動した。
コロナ禍の中、こんなふうに家族を描いていけるって本当すごい。

アンクルニックがなかなか出てこないなぁと思っていたら、もうものすごくファン泣かせなところで出てきて。ニックの半生を思うと本当に切なくて、辛いのだけど、今こうして甥っ子と繋がれて良かったね…と毎回涙。
偏屈なおじさんであり戦争のトラウマを抱えているという役所をあんな風にチャーミングに演じている俳優さんがすごいです。

動画配信のランダルのダンスとそれをちゃかすベスも最高でした。
好きな女性キャラはベスだったけど、マディソンもかなり好きだ!
父親のようになりたくて焦るケビンが切なくて、マディソンとの関係やその違和感もずっと伝わってきていて、今シーズンはケビンがこんなに深いキャラだったんだっていうのが新鮮だった。

前シーズンから引きずるランダルとケビンの関係はなかなか元に戻らなくてハラハラするんだけど、どちらの気持ちもよく分かって、あぁだから家族って複雑って。家族っていいなだけじゃ終わらないんだけど、きっと最終シーズンでそうなっていく作りにするんだろうな。

終わりかたーー!!!気になりすぎる。
Mayo

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