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ゲーム・オブ・スローンズ 第三章:戦乱の嵐-前編-のmatchypotterのレビュー・感想・評価

4.0
ついに、シーズン3達成率。
久しぶりに海外TVをシーズン3まで観た。

前回シーズン2のレビューの時に、フォロワーの方からこのシーズン3の9話目は神回だからそこまで頑張れ、と鼓舞してもらった。

確かにこのシーズン2まで、かなり大きな風呂敷広げてきたけど、なかなか全貌が分からず。
かと言って細かい枝葉も何がどうなっていくのかわからず。
なかなか混沌として先が見えなさ過ぎていた。

鉄の玉座を争う七王国が、とにかく各自でそれぞれの思惑を成し遂げんと動き回る。
それが政治だったり、武力だったり、裏切りだったり。

国と国が駆け引きしてるかと思えば、国内の親子、兄弟、夫婦でも駆け引きしてる。

スターク家、ラニスター家、グレイジョイ家。
あっちこちで火種が燻りまくる。

そのここまでのよく見えないカオスぶりをこのシーズン3は少し具体的に動かし始めてきた。
そして、その動きの結果が出始め、各所がさらにそれを見定めて次の動きをしてきた。

しかし、この9話目。
この9話目が、色々「へー、そういう感じか」とフィットしてきたかと思ってたところに、さらなる混沌をぶっ込んできた。ここでそう来るか。

誰かが何かを画策する。
その裏で誰かも何かを画策してる。
誰かが何かを動かせば、誰かも何かを動かしてる。

誰かの計画通りに事が進もうとすれば、誰かの計画がそれを遮る。
誰かが幸せになろうとすれば、誰かが不幸を持ってくる。

軽くて小賢しいやつかと思えば、真剣に色々真面目に考えてる小鬼、ティリオン。好き。

自分の身体的な劣等感とも向き合い、案外勇敢で、冷静に客観的に物事を判断し、家族を思い、自分と大事な人の生きる道を常に探す。

この静かに、必死に、しがみつきながら、強かに、紙一重で自分とその周りの居場所を見つけていく城のいざこざは見所。

そして、ジェイミーラニスター。
まさか生き長らえるとは思わなかったが、ここから彼がどう動くか。ここ、かなり注目ポイント。

最初はいけすかないヤツだったが、あの護衛の女戦士との道中から、少し気高さと優しさが見え隠れしてきてなかなか目が離せなくなった。
そして、あの“キングスレイヤー”の知られざる事の真相、、、。

このラニスターの2人。
ティリオンとジェイミーは次も少し期待。

スノウも、北の“壁”の向こうでものすごい道中になったが、この経験をへて、そして、スターク家がこんなになっちゃったことで、それをどう思ってどこにどうしていくか。

しっかり着実に成り上がってくドラゴンの母。
謎のホワイトウォーカーたちの動き。

あー、すっかり、気になり始めてしまった。
でも、あれこれ多過ぎて何からどうなるかまったくわからん、というか、まだ誰も何も為し得てないじゃない、というシーズン3。
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