・ジャンル
サイコロジカルホラー/サスペンス
・あらすじ
密室に監禁され目を覚ます4人の男女
彼らは足場に立たされ首には鎖が繋がれ下手に動けば死ぬという過酷な状況にあった
冷静に対処しようとする者、慌てて騒ぐ者、妙に落ち着いた者…
反応が分かれる中で1人の女性がポケットからメモを見つける
それは鎖の鍵を開ける番号だった
慌てて全員が鍵を開けようとするが解除されたのは少女ただ1人
そして少女は気付く、メモには番号の下に矢印があった
つまりその方向にいる者の番号が書かれていたのだ
図らずも全員の命を握る事となる少女
更に女性の言葉を皮切りに隠された4人の関係性が明らかとなっていき…
・感想
心霊やオカルト、ジャンプスケアに頼らないストロングスタイルのホラーシリーズ「トリハダ」2作目
今作はシリーズで唯一の長編作品となっている
1作目は期待した程ではなかったもののジワジワと恐怖を高めオチでゾワッとさせる怪談的な王道のJホラー性が感じられる良作だった
対して今作は監禁された4人の男女が殺された少女、朋美を巡り心理戦に陥っていく密室劇…
ではあるんだけどまぁ言ってしまえばジグソウのいない「ソウ」という感じの出来だった
会話や密室に隠されたヒントなどで状況を察させる手法は悪くないけど全て言葉で説明されてしまうのも玉に傷
芝居が全体的に舞台がかっていたのもキャスト的に仕方ないのかもしれないけど気になった
人間の業の深さや狂気を恐怖の源泉とするというのが心霊やオカルトに頼らないホラーの鉄則
それは今作でも守られてはいる
ただやっぱり内容がベタと言えばベタだし1作目の様な分からないからこその恐怖や不安を煽る感じが薄まっていたのも惜しかった
胸糞ではあるし時代性を反映した真相も悪くないんだけどね…
主人公の少女役の佐津川愛美さんは安定して可愛かったです