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鬼畜(2002年版)のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

鬼畜(2002年版)(2002年製作のドラマ)
4.7
保夫(ビートたけし)と春江(黒木瞳)の夫婦は小さな印刷所を営み、子供はいない。ある日、保夫の愛人・昌代(室井滋)が5歳の保、4歳の良子、10ヶ月の庄二を連れて、生活費と養育費を要求しにくる。春江は保夫が3人を認知していると知り、怒りがおさまらない。やがて昌代が失踪、子供たちの世話は保夫がすることに。そんな中、顔に毛布が落ちて、庄二が窒息死してしまう。春江は事故だったと弁解するが、保夫は春江を疑いながらも春江がいなければ生きていけない保夫は春江の「あの子たちはあんたの子じゃない。あの子たちがいたら私たちは破滅だ」という甘言に煽られ、良子を花火大会の会場に置き去りにし、保を崖から投げ落とす。罪の意識に苦しみながらも心機一転やり直す決意をした保夫と春江に、予想外の結末が訪れる。
松本清張のサスペンス小説をドラマ化。
春江に頭が上がらず、愛人の昌代や子供に良い顔をし、保身のために我が子を手に掛けながらも罪の意識に苦しむ保夫を人間味豊かに演じるビートたけし、今までの暮らしを守るために愛人の昌代に対する嫉妬から言葉巧みに保夫を鬼畜に導く春江を演じる黒木瞳、したたかな愛人の昌代を演じる室井滋の人間の情と憎悪や保身や愛欲の間で揺れ動く人間味を含めて演じる熱演が、保夫が良子を花火大会に置き去りにしたり、保を崖から投げ落とすシーンを含めて濃厚に満ちていて、「人間が闇に鬼畜に堕ちる過程」を描き切ったサスペンスドラマ。