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黒薔薇2 刑事課強行犯係 神木恭子のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.7
主人公・神木恭子(貫地谷しほり)は以前は黒川署刑事課強行犯係の刑事だったが現在は刑務課で働いている。
ある日、すでに腐敗した老婆の遺体が発見された現場を赴く。神木は現場の不審な点から「孤独死ではなく、他殺の可能性がある」と感じ取っていた。が、そこに鑑識の島垣雅也(川口覚)ともに警視庁きってのエリート警視・安岡章(宮本大誠)がやってくる。安岡は神木らを追い出し、現場に1人で篭る。そして、死因は急性心疾患とし、神木が意見する間もなくさっさと去っていってしまう。強引な安岡に憤る神木だったが島垣も「すみません」と謝るしかないようだ。
一方、黒川署では折原圭作(岸谷五朗)が「孤独死した老婆の現場から現金を盗んだのではないか?」と疑われていた。疑いを掛けられたかつての上司・折原と思わぬ形で再会する神木。が、神木が行った現場からも現金がなくなっており、折原の現場も安岡が1人で検視をしていたのだった。「安岡が現金を盗んでいるのでは?」と疑った折原は無理やり神木とコンビを組んで捜査を開始する。
始まりは、孤独死の老人の不審な検死結果と現場から紛失した現金からだった。そこから明らかになる検視官による死の錬金術。検視官という立場を利用した警察官の犯罪に、神木が前作以上の忖度無し過ぎて違法ギリギリの捜査で犯人を追いつめていく展開は、全盛期の「相棒」のような硬派な刑事サスペンスドラマ。
貫地谷しほりが、剣道を生かしたアクションを披露していたり、柳葉敏郎のグレーな得体の知れない存在感が印象的。
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