daruma

ポイズンドーター・ホーリーマザーのdarumaのレビュー・感想・評価

4.1
さすが湊かなえ原作。めちゃくちゃ面白かったです…!WOWOWのドラマはほんと作りが良すぎる。二面性が巧みすぎる。

1-2話が1つの話でそれ以降は単発の短編集(全6話)なんですが、オムニバスになっています。直接は影響してこないけれど、重なり合っているキャスト(役も同じです)が居て、それも見もの。(これは原作通りなのか、ドラマオリジナルなのか、わかりませんが…でもめっちゃ巧いと思いました!!)

内容的には、1話を観始めた段階では、これ、波瑠ちゃんがやってた「お母さん、娘をやめていいですか?」と同じじゃない…?と思ったのですが、ちゃんとタイトル通り!ポイズンドーターになります。なるほど…!という感じ。

それ以降の話も母と娘の関係(特に母親の過干渉。転じて、支配、かな?)が出てきますが、比重はそれぞれ。まさに裏を返せば、で、いやほんと難しいよね…多分悪意は無い。

総じて、バランス、という感じかな?
バランスが大事。

個人的には3話、4話、5話が凄くよかった!!
特に4話。先に感想を読んでからこのレビューを書いていますが、やはり挙げられている方が多いですね…中村ゆりさん回、めちゃくちゃよかったです。これはおそらく原作通りなのではないかと思いますが、構成が絶妙。
(余談ですが、この話には山田真歩さんが出てくるんですが、中村ゆりさんも含め、テレ東は絶対これ観て自局のドラマのキャスティングしたでしょう…!と思いました、笑。昨年やっていたドラマです。まだそちらは初回しか観られてないんですが)

先日観た映画バースデーカードの吉田康弘監督で気になって、たまたま岡山天音くんの待機映画の監督を見たらこちらの滝本憲吾監督だったので、こ、これは…!!WOWOWに入っているうちに観ておかなければと…凄く予習になった。めちゃくちゃよかった。滝本監督は3話の清原果耶ちゃん回、4話の中村ゆりさん回、6話の伊藤歩さん回の監督をされています。映像がかなり印象的で(特に3話の冒頭、階段の柵を使った囚われの表現(確か6話にも同じものがあったような)、あとエンディング。それと6話の佐津川愛美さんが神がかってる画、伊藤歩さんの撮り方全般)、映画がますます楽しみになった。勿論、吉田監督回もよかったです!吉田監督はちょっとコメディタッチがやはりお得意なのかな…?^^

脚本は湊かなえの金10といえば…の清水友佳子さんが1、2、4話。3話は藤澤浩和さんという方と滝本監督が共同です。5-6話は吉川菜美さん、お初だと思います。6話はあまりひねりが無かったけど(なので最終話なのにちょっと尻すぼみ感はあったが)、5話はとても良かった。

特筆すべきは、私が観た史上、最高の奥野瑛太さんが居ます!超カッコイイ役。5話です。

フィルマの評価高いだけあります!おすすめ。
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