最終シーズンだが、いまいちストーリーの完成度が低いエピソードが多く、シーズン3以降では作品の打率が最低だったように思える。特にオカルト・ホラーテイストの強いEP14,18,19あたりは見ていて辛いものがあった。
個人的に印象に残ったのは以下のエピソード。
まず、EP12「難破船ペガサスの秘密」。ライカー版「悲しみのアカデミー卒業式」とでもいうべきか、秘密を抱える苦しさを丁寧に描いたエピソードで、ライカーがクライマックスにとる行動がウェスリーと似ているようで微妙に異なるのが興味深い。
また、EP15 「若き勇者たち」も良かった。査定にざわつく若き下士官たちが主役の群像劇で、ゲストキャラクターを無駄なく丁寧に紹介しており、短い時間ながら感情移入できるようになっている。「悲しみのアカデミー卒業式」に登場したシトーが困難なアカデミー生活を送った後、ウォーフに見込まれ未来に希望をもっていた様を描きながら最後にどん底に突き落とす余りにもキツイ展開だった。
また、ウェスリーやローラレン、アレキサンダーなど今後映画には登場しないであろう準レギュラーたちにしっかりドラマを与えていたのは最終シーズンらしさがあって良かったし、SF的快感に満ちた最終話「永遠の旅」も素晴らしかった。
微妙なエピソードも多かったが、最終話がしっかり締まっていたので、最後には納得して見終えることができた。