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5人のジュンコのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

5人のジュンコ(2015年製作のドラマ)
4.8
連続不審死事件の容疑者、佐竹純子(小池栄子)が逮捕された。 
5人もの男を殺害したとされる事件は連日テレビのワイドショーをにぎわせ、マスコミ報道が加熱する中、ジャーナリストの田辺絢子(松雪泰子)は事件の真相を探るため取材を開始する。 田辺は佐竹の中学時代の同級生から篠田淳子(ミムラ)という女性が親友だったという情報を入手し篠田の会社を訪ねる。 篠田は田辺に、佐竹との意外な関係を口にする。篠田は、佐竹は親友ではなく、むしろ親友との仲を裂かれいじめられていたと語る。そんな中、テレビ番組で田辺を見た昔の職場の同僚で、専業主婦の福留順子(西田尚美)が田辺を訪ねてきた。 田辺は取材協力の情報提供かと思ったが、福留の口から出てくるのは社宅のヒエラルキーへの悩みと雑談ばかりだった。 気を取り直して事件の取材を続ける田辺だったが、ある時、佐竹の事件に関わる被害者のひとりではないかと思われる人物が浮上してくる。 その人物はすでに亡くなっている守川諄子(麻生祐未)という女の息子正志だった。正志は出会い系サイトで佐竹と遭遇し、殺害されたと思われた。田辺は、出会い系サイトで正志と遭遇した「榛名諄」が佐竹である確証を得るために、ついに佐竹純子と面会する。果たして真相は?
真犁幸子の同名イヤミス小説をドラマ化。
原作では、佐竹純子の周辺で関係する4人のジュンコに田辺絢子がインタビューする中で連続不審死事件の真相が浮かび上がっていくスタイルで描かれているけど、ドラマでは田辺絢子が4人のジュンコでインタビューする中で佐竹純子の過去や連続不審死事件の真相が浮かび上がっていくメインのストーリーと4人のジュンコが連続不審死事件に呼応するようにお越した事件が描かれるサブストーリーが交錯することで、5人のジュンコの中にある闇が浮かび上がっていく重層的な構成になっていく。
田辺絢子は、父の冤罪を晴らしてくれた久保田芽依というジャーナリストに尽くすことで自分を彼女にとって「特別な存在」であろうとした。
守川正志の妹美香(麻生祐未)は、浪費してでもブランド品を身に纏い、自らを「特別な存在」と思い込もうとした。
福留純子(西田尚美)は、旦那の出世と子供の成績によってママ友同士のマウンティングに勝つことで、自らを「特別な存在」と思い込もうとした。
連続不審死事件の犯人は、出会い系サイトなどで男から金を巻き上げることで男より優位に立つ「特別な存在」になろうとした。
 自分が、一番「特別な存在」で「幸せな存在」であろうとした欲望が犯罪を引き起こす女性の欲望の闇が、浮かび上がっている。
クライマックスのどんでん返しと田辺絢子に起こる出来事がやや強引ではあるが、余計に女性の欲望の闇を際立てている。
小池栄子、松雪泰子、ミムラの演技が、印象的。