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ファーストラヴのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ファーストラヴ(2020年製作のドラマ)
4.7
公認心理師の主人公・由紀(真木よう子)は、出版社から話題の「美人女子大生の父親刺殺事件」のルポの執筆依頼を受ける。殺人犯・環菜(上白石萌歌)は「動機は見つけてください」と警察に言ったことで、波紋を呼んだ事件だ。環菜の国選弁護人で、由紀の義弟でもある迦葉(平岡祐太)からも協力を請われて、由紀は環菜と面会し、カウンセリングのような形で、環菜の家族に何があったのかを突き止めようとする。
真相を探る中、明らかになる環菜と殺された父親、さらには母親・昭菜(黒木 瞳)とのゆがんだ親子関係。環菜の心に触れることは、由紀自身の過去と向き合う作業でもあった。そして、環菜はついに「初恋」について語り始め──。そして明らかになる環菜の“うそ”の本当の理由。果たして環菜は、本当に父を殺したのか──?!
島田理生の小説をドラマ化。
「性的な対象として見つめられる」ということがトラウマになった過去を抱えた由紀と環奈の過去がクロスオーバーしていく中で、由紀と環奈が自分の過去と向き合い、そして事件が起こったきっかけになった「初恋」と事件が起きた理由が次第に明らかになっていく展開は、真木よう子と上白石萌歌の演技派女優同士のせめぎ合いがあり、親との関係に苦しむトラウマや過去と向き合う中でトラウマから脱却していく心情がリアルに描かれているサスペンスドラマ。
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