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民王のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

民王(2015年製作のドラマ)
5.0
「民(たみ)」の「王(おう)」=内閣総理大臣 
ある日突然、現職総理大臣とその息子の心と体が入れ替わってしまったら…? 
そしてそのまま、それぞれの役割を果たさなくてはならなくなったら…? 
ある日突然、互いの“心"と“体"が入れ替わってしまった内閣総理大臣である父・武藤泰山(遠藤憲一)とその息子の大学生・翔(菅田将暉)。 
原因も解決方法もわからぬまま、止む無く泰山の代わりに国会に出ることになった翔でしたが、たいした勉強もせずに日常を送っていたため、審議や質疑応答の内容がまったく理解できません。
すっとぼけた答弁や「未曾有」を「ミゾーユー」、「直面」を「ジカメン」といったような漢字の読み間違いも日常茶飯事…。 
しかし、大人の世界に染まっていない翔だからこその真っ直ぐな意見や純粋な思いは、いつしか国会を、そして国民をも動かすことになっていくのです。 
一方、現職総理大臣という中身のまま、大学生の生活を送ることになった泰山は、翔の代わりに就職活動をする羽目に…。 
しかしそこはさすが総理大臣たる者の頭脳。圧倒的な知識と弁論力で偉そうな面接官を論破してしまいます。 
舌戦には勝利するものの、面接自体は一向に成功せず…。 
しかもそこに翔と交流のあったひとクセもふたクセもある女子たちが登場し、さらに戸惑うことになります。 
果たしてふたりは、元の体に戻れるのか?
池井戸潤の小説をドラマ化。
遠藤憲一と菅田将暉の絶妙な入れ替わり演技、バカ息子の心を持った首相は筋を通す言動で歪んだ政治を変え、首相の心を持ったバカ息子は自分の生き方を見つけていくという入れ替わりによる変化、ドSな政策秘書高橋一生など個性的なキャラクター、日本の政治などへの風刺を絡めた痛快コメディドラマ。
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