EDDIE

真相-Truth Be Told シーズン1のEDDIEのレビュー・感想・評価

真相-Truth Be Told シーズン1(2019年製作のドラマ)
3.7
オクタビア・スペンサー演じる主人公のジャーナリストが20年前の事件の“真相”を暴いていくミステリーサスペンス。
役者やミステリーの謎が徐々に暴かれていく模様はたまらなく上質だが、そもそも主人公の倫理観がズレすぎてて傑作とまで言えないのがつらい。

いやぁ作品の出来は素晴らしいですよ。
オクタビア・スペンサーやアーロン・ポール、双子を一人二役演じたリジー・キャプランに、限定的な出番ながらトラウマ級の存在感を残したブレット・カレンとか役者陣もかなりレベルが高い。

なんだけど、スペンサー演じる主人公のポピー・パーネルがあまりにもエゴの塊すぎてなんとも共感を得難い。
そもそもお前が悪いんやないかって突っ込むシーンは多いし、今回の冤罪事件の真相を暴くとはいっても冤罪に仕立て上げたのはポピーのせいだし。
贖罪のつもりとはいえ、過去の反省が活かされていないぐらいなんでも決め付けで行動。なんでそんなに自信あるの?
そもそもあんたの記事がきっかけで、アーロン・ポール演じるウォーレン・ケイブは刑務所に入れられたわけで…。

と文句はたくさんあるんですが、真相は序盤にはまったく想像もつかなかったし、徐々に明かされていくパズルのピースがはまっていくような爽快感はたまりませんでした。

ホント主人公の人物描写さえもっと共感できるキャラクターに仕上がっていれば確実にスコア4.0を超えてきたんだけどなぁ。
『ブレイキング・バッド』でピンクマン役として名を馳せたアーロン・ポール。
彼が主人公だったらまた見方も変わったなぁと。いや、ホント素晴らしかったです。
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