きき

サード・デイ 〜祝祭の孤島〜のききのレビュー・感想・評価

サード・デイ 〜祝祭の孤島〜(2020年製作のドラマ)
2.8
全六話を前後半で「夏」と「冬」に分け、一度入ったら抜け出せない島での恐怖を描いたリミテッドシリーズ。
主演にジュード・ロウ、ナオミ・ハリス。

サム(ジュード・ロウ)は一人訪れていた森の中、女の子が首吊りをする場面に出くわす。
彼女を助けて家に送ることになるが、そこは一日のうち数時間しか道の出ない海の先にあった。
その島に足を踏み入れると、何故か懐かしいような奇妙な感覚が襲う。
結局道が塞がってしまい、そこで一泊することになるのだが、サムには金銭問題や家族の問題があり、一刻も早く島から出て行きたいとするも、何故か島民はまるで彼を引き止めるようにする。
そして、彼の中で長年蓋をしていた事件が絡んできて…

というお話。

とりあえず主演二人が割と好きなので気になっていた本作。
キャンペーンでスターチャンネルを安く加入出来てた時に録画鑑賞。

三話ずつなのは知っていたけど、大してあらすじも知らずに鑑賞したら、なんだこれ、となった( ꒪⌓꒪)

『ミッドサマー』じゃないかーい、と。

漂う雰囲気はそれと少し違うのだけど、ジリジリくる怪しさはとてもよく似ている。
でも、『ミッドサマー』よりもドロっとしたものを感じるのは、それのようにただ白羽の矢が立ったわけではなく、図られたものだからなのか、登場人物のバックグラウンドを絡めてきて、なんだか同情すらしづらい状況を作り上げている。

キーパーソンである、キャサリン・ウォーターストーンは、あの賢そうな見た目とは違った役柄を演じていて興味深い。
意外に色んな演技が出来るタイプなんだなぁ、と。
彼女の色々な表情が見られるのは本作の良かった部分かと◎

本作が圧倒的に『ミッドサマー』と異なった点は(どうしても似通って観えたので比較してしまう⍨⃝)、恐らく色合いじゃないかなー?

前者は胸糞映画なのに何故か爽快さを感じさせるくらいの憎々しい青空とコントラスト。
本作は鬱蒼と茂った森や暗闇、それからピントをずらしたアップシーンが多い。

正直観づらいので、役者が好きだったり、この手の内容が好きな人には薦めるけども、胸張って「面白かった!」と言えるタイプではなかったな(´°ω°`)

ナオミ・ハリスも幅広い女優さんで、本作でも芯の強い女性を演じていたと思う、好きだなぁ!
彼女の娘役で、『ダンボ』に出てたニコちゃんが出てるのだけど、可愛いんだよなー、これが♡

ジュード・ロウがクズ野郎なところ多いけど、何故か憎めないのは、あの大きな瞳と哀愁漂う中年の立ち姿かな…哀しみを全身に帯びてる感じ…

脇を固める俳優陣も良き良き!

記録 : 2021年8本目。
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